ここ最近伊勢宗瑞や永井路子氏の「姫の戦国」で寿佳尼の事を知ったので今川関連の本を選んでみました。本書では「戦闘する城」ではなく政治や経済を中心とした城の役割を主に今川氏の城で取り上げています。例えば葛西城(北条の城だけど)の遺構で素焼きの土器や中国の高価な青花器台などが発見された事について著者は「ハレの場」として使われたと考察され、残された文献からも「元服の儀」が行われていた事を見つけられました。考古学好きからみても大変興味深い研究だなと思いました。この本で新しいお城の楽しみを見つけられました。
戦国大名今川氏が支配していた駿河、遠州、三河の三ヶ国にある城郭を文献を検証して戦略的志向を読み取る事を目的として書かれた著書であり、日本史をチョットかじっただけの私では簡単に理解できない所はあったが、この本をきっかけに調べて理解できたような気がします。内容としては、今川家の歴代の当主の説明があり、今川館はどこにあったのかを文献から推定し、賤機山城(今川館の詰め城と言われているが・・・)、興国寺(今川・北条・武田の三者の同名の「場」としてふさわしい境目の城)、高天神城(海運・水運を視野に入れた「中継拠点」としでの役割を担った城)、吉田城(三河国内の各城を見渡す「センター」としての役割を担った城)についての今川氏の戦略的方向性が詳細な説明があり、今後城巡りをする上でその城がどのような目的で築かれたかを調べてみるのも面白いな、と感じました。なお、善徳寺城を攻城した際、「善徳寺の会盟」として案内板が掲示されていたのを覚えているが、興国寺のその当時の役割からしたらそのような事が行われたことは考えにくいと解説されていて興味深かった。
| タイトル | 城の政治戦略 (角川選書) |
|---|---|
| 著者 | 大石 泰史 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2020-12-18 |
| ISBN |
|
| 価格 | 1870円 |
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江戸城天守を再建する会の特別顧問をされている三浦正幸先生が書かれた著書で三浦先生のお話は講演会等でよくお聞きしているので、お城の構造について勉強したく手に取りました。前半は天守の外壁、窓、狭間、石落、そして基本的構造について詳細に解説されており、外壁の仕上げ、屋根、破風の形に格式の上下があることを知り、今後天守の見方が変わるように思えました。後半は現存12天守、失われた天守の詳細説明がされています。熊本城の宇土櫓が第一期普請で建てられた初代天守であることを初めて知りました。この一冊で天守の構造に付いてほぼ網羅していると思いますので、天守の構造について詳しく知りたい人にはお勧めです。なお、続編として「櫓・城門編」もあるようですのでそちらも読んでみようかと思います。
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