熊本城総合事務所に支援金をお渡ししてきました（2回目）

今週の火曜日、6月25日に熊本城総合事務所を訪問し、みなさんにご購入いただいたチャリティTシャツの利益全額にあたる、5万円を熊本城災害復興支援金としてお渡ししてきました。熊本城の復元整備のために使っていただきます。
当日は網田所長にご対応いただき、今回制作したTシャツと缶バッジ、キーホルダーもあわせて贈呈してきました。

お忙しいのは承知していたので、記念撮影だけしてすぐおいとまするつもりだったのですが、30分ほどお時間をいただくことができたので、秋にはじまる特別公開のことなど、熊本城の最新状況についてお話を伺ってきました。

10月からの特別公開について

復旧工事は順調に進んでいるのですが、9月20日からはじまるラグビーのワールドカップにあわせて（熊本は会場のひとつ）なにかできないかと検討した結果、工事が休みの日曜祝日限定（9時〜17時）で特別公開することになったそうです。
なぜ日祝だけなのかと思った方も多いと思いますが（ぼくもそうです）、工事を遅らせることなくやるにはこの方法しかないということで、よく理解できました。

見学ルートはすでに公表されていますが、二の丸広場から西大手門を抜けて、頬当御門から入ります。
本来、頬当御門から入城すると闇り（くらがり）通路を通って天守前に出るわけですが、現在は工事用のスロープが通っているのでそこを利用します。
特別入場チケットは桜の馬場城彩苑と二の丸広場の二か所で販売されます（高校生以上500円、中学生以下200円）。
なお安全確保のため一度に2000人までの入場制限が設けられますので、混雑時は少しだけ二の丸広場で待つことになるかもしれませんね。

来年春には特別見学通路が開通！

2020年春には特別公開エリアがさらに拡大されます。
専用の見学通路（歩道橋）が設けられ、二様の石垣のほうに行けるようになるほか、闇り通路も一部通れるようになるそうです。
この見学通路を紹介する動画がありますのでご覧ください。
（なおこの動画は夕方から夜をイメージさせるようになっていますが、現時点では安全性確保のため日中のみの公開予定となっています）

さらに2021年には天守内部の公開が予定されています。
震災前に小天守にあった一口城主の芳名板についてどうするのか伺ったところ、たくさんの方が復興城主として支援してくださったこともありスペースの関係で同じように掲示することはむずかしいだろうとおっしゃっていました。
おそらくは現在、城彩苑のわくわく座に設置されているデジタル芳名板のような形で対応することになるだろうとのことでした。

ほかにも今回の復旧工事で発見された飯田丸五階櫓の櫓台石垣の話や、二様の石垣の拡張部分は細川氏入封後ではなくその前の加藤忠広の時代の可能性が出てきた話などを伺いました。

ぼくは震災後、毎年熊本を訪問しているので、ある程度工事の進捗についても把握していますが、ついに本丸エリアへ立ち入ることが可能になるというのはじつに感慨深いものがありますね。
前回支援金を持参したのは2016年10月のことでしたが、みなさんの「着て、応援する」という行為が熊本城の復旧復興にひと役買っているということは誇りに思ってほしいです。そして今年の夏はくまモンTシャツをたくさん着て、熊本城の話題づくりに貢献していきましょう。

今回の訪問に際し、温かくご対応くださった網田所長や久保田さま、熊本城総合事務所のみなさまにお礼申し上げます。
また、今回のチャリティ企画に参加してくださったすべてのみなさんに感謝申し上げます。
ほんとうにありがとうございました！

今回の支援金の内訳

今回お渡ししてきた5万円の内訳について、以下に詳細を示します。
CAMPFIREでTシャツを購入してご支援いただいた金額に加え、攻城団のオンラインショップで販売したTシャツ、缶バッジ、キーホルダーの利益を加えた金額から、諸経費を抜いた合計が49,418円だったので、キリのいい金額にするために582円を攻城団として出しました。