攻城団が提案するお城めぐりの旅行ガイド(モデルコース)です。旅程を考える際の参考にしてくださいね。
近江は湖国といわれるとともに、古来より道の国でもありました。
とくに琵琶湖の東に位置する彦根は古来から近畿、東海、北陸を結ぶ交通の要衝でした。
石田三成と井伊直政、それぞれ豊臣秀吉と徳川家康という天下人に仕えた側近中の側近がこの重要な場所に築いた新旧ふたつの城、すなわち佐和山城と彦根城をまとめて攻城するプランを紹介します。
出発地点はJR彦根駅です。
東京駅からは、7:00発の「のぞみ203号」に乗り、名古屋駅で「こだま697号」に乗り換え、さらに米原駅で新快速に乗り換えれば、9:24に彦根駅に到着します。
博多駅からも、6:05発の「のぞみ2号」に乗り、新大阪駅で「こだま642号」に乗り換え、さらに米原駅で在来線に乗り換えれば、9:44に彦根駅に到着します。
彦根駅の改札を出て、右に進むと佐和山城、左に進むと彦根城です。
佐和山城は「関ケ原の戦い」後に徹底的に破却された上に、彦根城を築城するためにすべての資材が運びだされたのでいまはなにも残っていませんが、山頂までの登山道は整備されています。また山頂から彦根城がよく見えます(とくに午前中がオススメです)。
登山口は龍潭寺にあります。龍潭寺には石田三成の銅像もあるので見逃さないようにしてくださいね。
彦根駅に戻って駅の反対側に出ます。
駅前のロータリーに井伊直政の銅像があります。
町家風の建物が並んだ「夢京橋キャッスルロード」には、近江牛が味わえる「せんなり亭 伽羅」などたくさんの飲食店が並んでいます。
現存天守であるとともに国宝にも選ばれている彦根城です。
明治時代の廃城令で彦根城も解体されそうになっていたのですが、明治天皇の北陸巡幸に同行した大隈重信が彦根城に立ち寄り、上奏したことで解体が中止されたそうです。
大津城から移築されたという天守、長浜城から移築されたという天秤櫓など、周辺の城からかき集めた突貫工事っぷりを楽しむのがいいです。
元祖ご当地ゆるキャラである「ひこにゃん」はほぼ毎日ステージがあります。
15:00〜15:30のステージは彦根城博物館前(冠木門)でおこなわれます。もしランチを早く食べ終えることができたら、13:30〜14:00のステージ(場所は同じ)を見てから天守を見学してもいいですね。
ひこにゃんが休みのときや、もし時間に余裕があったら玄宮園や埋木舎を見学するといいですよ。
彦根城博物館には「関ケ原合戦図屏風」のほか、「井伊の赤備え」とも呼ばれる甲冑(薫革威段替胴具足)や、井伊家の旗指し物などが展示されています。
彦根城博物館は当時の表御殿を復元した建物で、数多くの資料が展示されています。
開国記念館は復元された佐和口多聞櫓の内部を利用した展示施設です。常設展「彦根の歴史」も見所満載ですが、戦国時代をテーマにした企画展の内容が毎回充実しています。
(入館は16時30分までなので注意してください)
佐和口から入ると彦根城や彦根藩をテーマにした展示施設「開国記念館」があります。
駅前の「アル・プラザ彦根」の1階にお土産売り場があります。
地元の和菓子や洋菓子のほか、ひこにゃんやしまさこにゃんなどのキャラクターグッズもたくさんありました。
彦根城、佐和山城はともに駅から徒歩圏内にありますので、徒歩でもじゅうぶんまわれます。
彦根駅前の「アル・プラザ彦根」にNPO法人・五環生活が運営する「めぐりんこ」という名前のレンタサイクルのステーションがありますので、ここで借りれば移動時間の節約(と体力の温存)になりますね。
利用料金も1日600円(電動アシストつきは800円)とリーズナブルですのでオススメです。ただし駅前は17:00までに返却しなきゃいけませんので時間には注意してください。
佐和山城との往復だけ借りるか、夢京橋キャッスルロード近くにもステーションがあるのでランチ前にそこで返却してもいいかもしれません。
滋賀県はお城がたくさんある県ですので、北に向かえば長浜城や小谷城、南に向かえば安土城や八幡山城などがあります。
石田三成つながりでいうと、やはり長浜城でしょうかね。JR彦根駅から長浜駅までは22分です。
宿泊は彦根城すぐそばだと「彦根キャッスル リゾート&スパ」がオススメですが、駅周辺にもたくさんホテルがあります。
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