みんなのレビュー

団員が投稿した書籍のレビューを最新順で表示しています。

レビューを投稿するには
まず以下のリンクにある検索フォームで書籍を検索してください。検索結果にある「レビューを書く」という緑のボタンを押せば入力欄が表示されます。このページに並んでいるレビューのようにすでにほかの団員がレビューを書いている場合は、書籍のページの右上にある「レビューを書く」を押しても投稿できます。
書籍の検索ページ

まーちゃんさん
こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫)

大河ドラマ「晴天を衝け」のオープニングで徳川家康が「最近の教科書には”士農工商”が載ってない」との内容を聞き、今昔で歴史教科書のどのようなところが変わったのか興味を持ち、図書館で借り、読んでみました。構成は、古代、中世、近世、近代の4つの時代に別れて書かれています。古代については聖徳太子の画像、大和朝廷がヤマト政権、仁徳天皇陵が大仙遺蹟、最古の貨幣が和同開珎ではなく富本銭であること、中世では鎌倉幕府の成立年が1192ではないこと、元寇はモンゴル来襲となっており、且つ文永の役(1回目の来襲)が暴風雨が撤退の理由ではない説が有力であること、倭寇が実は高麗、朝鮮人が主力であったという見解があること、近世では士農工商、絵踏、島原・天草一揆の他、長篠の戦いでの鉄砲三段打ち、武田「騎馬隊」が史実として考えにくいこと、近代では戊辰の役が戊辰戦争、西南の役が西南戦争、日清・日露戦争など、1972年版と2006年版の記載内容の違いについて解説されていました。最近の新しい歴史常識を身につけるのに最適な一冊だと思います。


CLADさん
信濃をめぐる境目の山城と館 上野編

群馬県西部の城と館を網羅的に実地調査した結果をまとめたもの。縄張り図のみならず本文も筆者の手書きのままなので、開いた瞬間は驚くが、その情報量の多さに圧倒される。断面の高低差を表した図はとてもユニークで、遺構の様子が立体的に想像できる。
かなり高価なので、手ごろな価格で古本があれば逃さず買っておきたい。


デュラけんさん
新装版 箱根の坂(中) (講談社文庫)

戦国時代の口火を切った北条早雲の生涯を描いた司馬遼太郎の歴史小説です。
京都で足利家に仕えていたころから物語は始まります。室町時代の混沌とした世の中に、禅宗の教えから自らを律し、民の平穏、時代の流れを変えようとした生き様が描かれております。
北条早雲の生まれが、岡山説である聞き、曹洞宗のお寺を訪れたことがきっかけで、この作品を読みました。
随所に、詩を用いて、登場人物のイメージを膨らませる、また言葉の意味 語源を深く解説するなど「司馬遼太郎ってやっぱり凄い!」っと思わせる作品でした。


こめつぶさん
図解 「地形」と「戦術」で見る日本の城 (イースト新書Q)

中世の山城を中心として、立体縄張図を用いてその特徴や攻略ポイントを解説する。実戦の舞台になった城・技巧派の城・巨城・個性的な城・隠れた名城と五つに分類し、縄張図付41城プラス縄張図なし16城、計57城を紹介。縄張図はWeb上で「余湖図」として知られている鳥瞰図的なもので、地形図を使った一般的な縄張図より初心者にわかりやすいと思う。写真は白黒で掲載されている。新書版で持ち歩くのによいサイズ。


まーちゃんさん
教科書には書かれていない江戸時代

江戸時代の歴史を勉強していてもう少し深掘りして知りたいと思っていた時に見つけた本になります。内容は「武士の世界」、「庶民の世界」、「学問の世界」の三つで構成されています。「武士の世界」では武士道、切腹等が詳しく解説されていました。中でも、徳川吉宗が創設した「足高の制」はその当時としては画期的な制度ではなかったかと思いました。また、江戸幕府の大切な施策のひとつである参勤交代に関連して「高速、参勤交代」の映画についてのエピソードが記載されていましたが、当時の参勤交代1日に進む距離を考えると5日で江戸に行くのはそんなに難しくない事を知りました。「庶民の世界」については平和な世ならでの流行の一つに旅行があり、現在のコロナ禍で旅行も満足に出来ない状況を考えると、安全な旅行が出来ることこそ平和な世なんだなと感じました。その他には、江戸時代に庶民にも薬が浸透していき、富山の薬売りが今日まで続くことになります。「学問の世界」では江戸時代に入り儒教が実証的学問と実学志向に変わっていく様子がわかりやすく記載されていた。このように、江戸時代の事をもっと知りたい人に最適な本だと思います。


こめつぶさん
もののふ戦記―小者・半助の戦い (時代小説文庫)

武田信玄が村上義清の戸石城を攻めて大敗した「戸石崩れ」の敗走の様を小者の視点から描く。半助は62歳、雨宮佐兵衛の小者である。小者は主人の世話をするために従軍し、戦場では戦いには加わらず主人の活躍と無事を願い、味方の救護に当たる。だが敗け戦となれば小者とて知恵、機転、勘、持てる物すべてを使って死地を脱出しなければならない。前半は戦の支度から戸石への行軍と攻城戦の様子を描き、後半戸石城から長窪城までの敗走が始まると目が離せない緊迫した場面が続く。戦の支度の様子から目を背けたくなるような凄惨な場面まで、描写がとても具体的でリアルな戦国の戦いが感じられる。


たなとすさん
日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る (ブルーバックス)

船の専門家による蒙古襲来、秀吉の中国大返し、戦艦大和について検証した1冊。
古文書や書状による研究も大事だが、物理的な視点に立って検証することも大事なんだなぁと気づかされる。
確かに30kgの鎧を身に着けて8日続けて走って中国大返しするのは困難だろうし、将兵や馬の食料の手配は相当前から準備していないと無理だろうなと痛感。物理的、科学的検証は重みがある。
筆者の伝えたいことはなんかグッとくるし、検証内容はメチャクチャ面白かった。


しぇるふぁさん
本当に行くべき日本の名城 (MSムック)

この本は攻城遠征を計画する際のブリーフィング用に使っています。城のプロ厳選100城のデータが掲載されています。ただ、有名所のお城はほぼ全部載っているので主に攻城初心者にオススメしたいです。 中身はお城の見所写真や御城印の実物写真が大きく掲載されていて、ページめくっただけで分かりやすいし、行ってみたい欲を駆り立てるような一冊です。あと、特集で御城印の厳選セレクションや城の基礎知識に関するページが載っていて、まだお城探訪始めたばかりの人や城の知識を深く理解してない人にとっては絶対持ってたらありがたい一冊です。私としては持ち歩き用ではなく、攻城計画立てる際のブリーフィング用にオススメします!


しぇるふぁさん
全国御城印図録 (英和ムック)

攻城する際には御城印集めのお供として、100名城の公式スタンプ帳と一緒にいつも持ち歩いてます。お城の解説のみならず、所在地やアクセス方法、御城印の特徴と料金、全てここに記されています。さらには鹿児島県で展開している「城郭符」という御城印も全て網羅しています。2020年4月20日発売のため、それ以降に登場した御城印は掲載されてませんが、ほとんどの御城印はこの一冊に入ってると思います。100名城スタンプ帳と並んで必携品です!


まーちゃんさん
実は科学的!? 江戸時代の生活百景

黒まめさんのレビューを見て読みたくなり、早速図書館に予約しました。最近の図書館はネットで本を検索して予約まで出来ちゃうのですから便利ですよね。2~3日で準備出来た旨のメールを頂いたので、テレワークの休憩中に受け取りに行きました。本の内容は5つの大きなテーマ(動物、植物、大地、人間、天地)に分かれており、それぞれのテーマで20項目が科学的な視点で紹介されており、江戸時代の庶民が創意工夫で便利にしたい、豊かにしたいという気持ちが伝わってきました。また、今では当たり前の様に考えていることが、江戸時代に考え出されたことが多いこと、また鎖国時代でありながら西洋の科学、考え方がかなり庶民の生活に浸透していることに驚きました。中でも「畳の縁を踏んではいけない」とは今ではマナーやモラルの次元で語られていますが、実は畳の反りによって縁には小さな段差が発生してそこに足を引っかけて転倒するから注意するようにという実用的な心がけであったことを知り、今でも言い伝えられている事柄が江戸時代では違った意味合いで使われており、目からうろこ的な内容でした。

フォローしませんか

攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)

今日のレビュー

カラー版 地形と地理でわかる日本史の謎 (宝島社新書)

50項目にも登る歴史の転換点を地図と地形図で解明する書です。地図、地形図は全てカラー、それだけで、目が惹かれてしまいます。中身を見ると、戦国時代の紀伊の独立性とか、赤穂浪士の討ち入りは仕組まれたものであるとかなども、地理で読み解いていくのが面白く、今まで気づかなかった視点に気付かされ、ナルホド…と納得してしまいます。みなさんはどの項目に唸ってしまうでしょうか?

黒まめさん)

書籍ページを表示する

すべてのレビューを表示する

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する

トップへ
戻る