黒まめさんのレビューを見て読みたくなり、早速図書館に予約しました。最近の図書館はネットで本を検索して予約まで出来ちゃうのですから便利ですよね。2~3日で準備出来た旨のメールを頂いたので、テレワークの休憩中に受け取りに行きました。本の内容は5つの大きなテーマ(動物、植物、大地、人間、天地)に分かれており、それぞれのテーマで20項目が科学的な視点で紹介されており、江戸時代の庶民が創意工夫で便利にしたい、豊かにしたいという気持ちが伝わってきました。また、今では当たり前の様に考えていることが、江戸時代に考え出されたことが多いこと、また鎖国時代でありながら西洋の科学、考え方がかなり庶民の生活に浸透していることに驚きました。中でも「畳の縁を踏んではいけない」とは今ではマナーやモラルの次元で語られていますが、実は畳の反りによって縁には小さな段差が発生してそこに足を引っかけて転倒するから注意するようにという実用的な心がけであったことを知り、今でも言い伝えられている事柄が江戸時代では違った意味合いで使われており、目からうろこ的な内容でした。
電気もガスも無かった江戸時代の人々の暮らしについて、科学的な視点から書かれています。読んだ後、江戸時代の人たちの凄さに脱帽しました。何が凄いかと言うと、まず考える力です。今の便利な生活に慣れている私たちは、何も考えなくても、物事を合理的に済ませることができます。その方法も義務教育の間に、(使えるかどうかは別にして)結構教えてもらっているものです。そういった材料なしに、どうすればうまく行くか、よく考えています。そして、それが実に道理にかなっているのが驚きです。「雷におへそを取られる」のも、科学的根拠があるのです。天文に関する知識も、私たちが想像する以上に持っていたようです。
これを読むと、私たちの日常生活は「ボーッとしてるんじゃないわよ❗」って、叱られそうです。
タイトル | 実は科学的!? 江戸時代の生活百景 |
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著者 | 西田 知己 |
出版社 | 東京堂出版 |
発売日 | 2018-08-28 |
ISBN |
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価格 | 1980円 |
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