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ここ最近伊勢宗瑞や永井路子氏の「姫の戦国」で寿佳尼の事を知ったので今川関連の本を選んでみました。本書では「戦闘する城」ではなく政治や経済を中心とした城の役割を主に今川氏の城で取り上げています。例えば葛西城(北条の城だけど)の遺構で素焼きの土器や中国の高価な青花器台などが発見された事について著者は「ハレの場」として使われたと考察され、残された文献からも「元服の儀」が行われていた事を見つけられました。考古学好きからみても大変興味深い研究だなと思いました。この本で新しいお城の楽しみを見つけられました。
「バトル漫画で歴史が超わかる本」で大久保ヤマト先生の絵の上手さと歴史への愛を知りこちらの漫画にも出会いました。通には有名だけど蒲生氏郷や佐竹義重の漫画なんて今まで見たことない!その中でもやっぱり私にとって一番嬉しかったのは立花宗茂の一生を大久保先生の漫画で読めた事です。道雪公とのお話や誾千代さんとの掛け合いの中にも大久保先生の歴史愛を感じられました。
武将たちが普段治める国には必ず境目があり城やそこを守備していた人たちがいる。著者はそんな国の境目を残された文献や自らの取材で解明した一冊です。特に私が興味深いなと思ったのは境目の城の情報を秘密裏に絵図にした人たちのお話です。こちらには伊達家で活躍した諜報人の事が書かれています。それぞれの家で「草(忍び)には気をつけろ!」と手紙が残されている事も面白いなと思いました。境目に生きた人々の命懸けのドラマを知る事が出来ました。
この本は戦国史やドラマ監修で著名な黒田基樹氏が今まであまり語られる事がなかった北条氏康の正室である瑞渓院の謎を解明した本です。彼女は秀吉による小田原攻めの際に小田原城の中で亡くなったと言われていますがその疑問点に関しても黒田氏は触れられており読みながらワクワクしました。それにしても彼女はあの今川の女家長、寿桂尼の娘であり自らも今川氏真に嫁ぐ早川殿を産んでますが彼女の家系は芯のしっかりした女性の家系なのかな。同じ女性として見習いたい戦国時代の女性の一人です✨
日本史の教科書に必ず出てくる偉人の陰に実はあまり知られてないけど実はスゴい事をしたモブがいた!そんないい意味の歴史上のモブたちの功績を紹介する一冊になっています。ラインナップでいうと「鎌倉殿の13人」で有名になった北条義時もドラマに先駆けて紹介されています。私が特に笑ってしまったのは「信長を記録し続けた男、太田牛一」です。その他小田氏治、今川氏真、立花誾千代などちょっと戦国の曲者たちもラインナップされています。イラストもシュールでユニークなのでEテレでアニメ化是非お願いしたいです。
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