戦国武将が昔から好きで、城めぐりはこの数年で楽しみを知りました。車の運転をしないので一度に訪問できる数は少ないのですが自分のペースで年に1~2箇所回れたらいいなと思ってます。よろしくお願いいたします。
善右衛門さんは4件のレビューを投稿しています。
検索ページこの本は里見吉政という上州のある戦国武士が自分のことを書き起こした「戦功覚書」というものを著者が解説してくれる本です。里見吉政は最終的に井伊彦根藩の重臣(1000石)にまでなりますが、この本では武田氏が滅ぶ天正の頃より話が始まります。当初は北条方で戦い、やがて滝川一益の下で神流川の戦いに参加、その後秀吉に従い九州攻め、浅野長政配下で忍城攻めなど有名どころの大名の元を渡り歩き戦国の世を生き抜きます。自分で自分の戦功を書き遺すという特性上、多少なりとも誇張や勘違いもあるとは思いますがリアルな戦国時代を追体験してるみたいでのめり込めます。この本の著者自身もイキイキと解説してくれているのでスルスルと読み進められます。城攻めや戦の様相も知ることができ、とてもおすすめだと思います。
今川義元が花倉の乱を経て家督を継いでから桶狭間で討ち死にするまでを描いています。名家今川を継ぐ義元の覚悟、あと一歩のところまで完璧だった男が最後に見せる綻び。信玄の川中島や氏康の河越のように派手な合戦歴のない義元ですが、ここにいる義元は間違いなく武田、北条と同じか彼らの一歩上をいく当時最高峰の戦国武将です。若き日の信玄、氏康との外交駆引きはもちろん、彼らの親である信虎や氏綱すら手玉にとる。若き日の家康とのかかわりなども地味ですがきちんと描かれています。最後は信長のことも決して侮っていないなになぜ敗れたのか、これが本当の義元なのではないかと思わせるほど説得力があります。麒麟がくるで、美濃の道三の時代が描かれていましたが、登場人物の一人でもある今川義元が同時代に何をしていたのか。今川義元に興味があるなら必見です。
武田の家臣だった依田(蘆田)信蕃の息子が自家の歴史として幕府に提出した蘆田記(依田記)を紹介している本です。読み下し文を掲載してひとつひとつの場面毎に内容の要約と、著者の綿密な考証、検証を加えていき、その情報量の濃さは、読みごたえがあります。岩村城、二俣城、高天神城、田中城に縁があります。
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