よく一次資料として紹介されている家忠日記を現代語訳したもの。家忠はたんたんとどうでもよいようなことを一言メモのように記録している。 今見るとすごい事件、合戦に関することでも当時の記述は誰かから頂き物をもらった程度のことと同程度の扱いの記述にかえってリアルを感じます。読み物としては面白くはないけど、一級資料として読めば戦国武将のリアルさが肌で感じられる楽しさ。できれば原文か読み下し文を掲載してほしかった。家忠は落書きのようなイラストも書き込んでたらしいが、それも掲載されていないのは残念。ですが、一般書として家忠日記は近年書籍化されていなかったのでおすすめです。
タイトル | 現代語訳 家忠日記 |
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著者 | 中川三平 |
出版社 | ゆいぽおと |
発売日 | 2019-05-14 |
ISBN |
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価格 | 5280円 |
ページ数 | 498ページ |
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江戸時代の大名について詳しく知りたいと思っていた時に目に止まり、読んでみることにしました。江戸時代大小併せて260~300藩有ったと言われていますが、本書では大名の格差をテーマとして石高、将軍との関係、江戸城、江戸藩邸、参勤交代の5つに分けてエピソードを交えて書かれています。石高の大小による格差をはじめとして、将軍家から嫁をもらったり、養子をもらったした大名の家格が上げられたり、その家格によって江戸城内での将軍との拝謁の仕方や服装が違ったり、江戸藩邸では門構えや屋敷の広さに差が見られたり、最後に参勤交代の道中でかち合いそうになった場合とか宿場が同じになりそうになった場合にその大名の格差が顕著に表れる事を細かいところまで知ることが出来ました。その当時の大名たちは自分の家格を十分に認識した上で行動し、少しでもその家格を上げることを日々考えていることがよく理解できる一冊でした。
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