いよいよ「のぼうの城」の映画が11月に公開されます。
もともと去年の9月に公開される予定だったのですが、クライマックスが壮大な「水攻め」のシーンなので、東日本大震災による被害に配慮して延期になっていました。
「ガメラ」ですごい特撮を見せてくれた樋口真嗣さんがかかわってるというのも楽しみですよね。水攻めのシーンはかなり特撮が入ってると思うんですけど（そりゃ当然ですね）、どんな迫力なのか早く見たいです。
ぼくは映画を観る前にと思って、小説版を読みはじめたのですがぐいぐい引きこまれました。ほんとにすごいです。
（この小説は映画の脚本を小説化したものです）
主人公の「のぼう様」こと成田長親をはじめ、忍城の武将の面々、さらに敵役の石田三成たちまでがとても魅力的に描かれています。
500人の兵で2万人の大軍に勝ったというだけでも話として痛快なんですが、武勇にすぐれた人間でもなく、知力にすぐれた人間でもなく、領民にただ愛されていた人間が、周囲をどんどん巻き込んでいくストーリーはすごいです。
個人的には石田三成が人間味あふれるキャラクターとして描かれていたのもうれしかったです。
ぜひ未読の方は読んでほしいし、読んでから映画を観に行ってほしいですね。
小説を読むのがかったるいって方は、マンガ化もされているので、ぜひそちらで読んでみてください。ぼくは小説を読んだあとにマンガも読みましたが、感心するくらいきちんと再現されてました。
ぼくはまだ忍城にいったことがないんですけど、この水攻めのためにつくった巨大な「石田堤」がまだ一部残っているそうなのでぜひ見にいきたいですね。
toproadさんが城がたり「よくわかる小牧山城」を企画してくれました。愛知県小牧市と調整してくださり、学芸員の方にZoomで話していただけることになりました。小牧山城の歴史、発掘調査の成果など、いろんな話が聞けると思いますのでぜひご参加ください。
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