先週末の2月14日(土)に高天神城で城たび〈遠江を制する、ガイドと巡る高天神城ツアー〉を開催してきました。
静岡県で初開催であることに加えて、ひさしぶりにぼく自身が初訪問のお城での開催でしたが、天気にも恵まれてとても楽しい城たびとなりました。
今回はワタナベさんが幹事をつとめてくれました。
ガイドの手配、懇親会のお店の予約だけでなく、事前ミーティングでは集合場所を説明するための資料まで用意してくれて、完璧な幹事でした。ありがとうございました。
高天神城までは掛川駅からバスで行けますが、本数が少ないこともあり、クルマで来る団員に乗せてもらうことにしました。
(毎回のように分乗・送迎に協力してくださる団員にも感謝しています)
今回はぼくも新幹線での参加だったので掛川駅に集合しました。
5台のクルマに分かれて現地へ向かいます。
ぼくはこの行き帰りの車中で雑談できるのも貴重だと思っていて、とくに今回は20分くらいあるので行きと帰りで同乗者が変わるようにしました。
現地で受け付けをして、ガイドのふたりと合流してから自己紹介です。
参加した19人のうち、ぼくを含む7人が初訪問でした。
今回のガイドは小出さんと藤田さんで、チーム徳川とチーム武田の2班にわかれて行動します。
今回から登場した城たびフラッグ(手旗)もそれぞれのチームの代表者に預けて出発です。
この日は搦手側からスタートなので、復元図の描かれた案内板前で高天神城の全体像とコースの案内をしてもらいます。
ここからは班別行動になったので、ぼくが所属したチーム武田を中心にレポートします。
(写真はちょいちょいチーム徳川のも差し込んでいきます)
高天神城は山城とはいえ、そこまでハードじゃありません。
追手側、搦手側、いずれの場合も最初はけっこう登りますが、あとはほぼ平坦な横移動になります。
これはその登りの部分です。
高天神城のある鶴翁山はかつての大井川の堆積が隆起してできた山なので、河原にあるような丸石(川原石)が礫層にたくさん含まれています。
また高天神城は一城別郭のお城としても有名ですが、麓からの階段を登りきったところから、チーム武田は東峰、チーム徳川は西峰へと進みます。あとで見学エリアを交代して、最後に合流するという段取りです。
縄張りなどは公式サイトやアプリで確認するといいです(というか訪問後に見るとより理解が深まると思います)。
東峰は本丸があるほうのエリアです。
ワタナベさんやさすけさんも参加されたようですが、少し前に木を伐採したりして整備してくださったので、こうした帯曲輪にも足を踏み入れることができます。
この帯曲輪の上が的場曲輪です。
少し下がったあたり、ちょうど本丸の下にあるのが大河内石窟です。
大河内政局(おおこうち まさちか)は徳川家康に仕えた人で、1574年(天正2年)に武田軍が攻め落とした際に降伏を拒否したため、1581年(天正9年)に家康が高天神城を奪還するまで、およそ7年近くこの石窟に幽閉されたそうです。
残念ながらいまは土嚢で埋められて中を見ることはできませんが、ガイドの藤田さんから以前の写真を見せてもらいました。
この日はワタナベさんから事前にダウンロードするよう案内してもらっていた、高天神城のARアプリも使いました。
各スポットで建物が表示されたりしますが、この石窟では政局を救出するゲームができます。
本丸跡です。
いちばん広く、的場曲輪側には土塁があります。
反対(北西側)は急峻な崖になっています。
御前曲輪からは富士山も見えるそうですが、この日は天気が良すぎたのか見えなかったです。
「御前」の由来はもともと高天神社がここにあったからだそうです。
ここから三の丸へ降ります。
さらに追手門まで一気に降りました。
途中にある着到櫓跡です。
出陣前の武者溜まりの役割に加え、帰ってきた兵に敵のスパイが紛れ込んでいないかをチェックする場所でもあったそうです。
追手門側の駐車場でトイレ休憩をはさみ、また登ったのですが、ここがいちばんしんどかったかも。
二の丸、西の丸があるのが西峰です。
東峰とをつなぐ井戸曲輪を経由して入っていきますが、現在は高天神社の参道になっています。
二の丸です。
上中下の三段になっています。ここから上にある西の丸(西峰の最高峰)に上がるルートがあったかもしれないとか。
西峰には高天神城を攻め取った武田勝頼が防御力を高めるために改修を加えた堀切や横堀などがはっきりと残っていて、戦国時代の雰囲気をより感じられます。
それが袖曲輪、堂の尾曲輪、井楼曲輪と呼ばれるエリアです。
3つの曲輪を分断するように、かなり深めの堀切が設けられています。
堀切の構造として、奥に進むと竪堀に繋がっており、攻め込んできた敵兵をそのまま追い落とす仕組みになっています。かなりエグい。
見学ルートとしては、いったん下に降りて横堀を見て、先端の井楼曲輪から戻ってきます。
降りた場所は馬出しになっていて強固な造りになっています。
横堀を進んでいきます。
ぼくは横堀から土塁上を歩くみんなを撮影してました。360度カメラを持って、スマホで撮影と毎度のことながら忙しいです。
この先端部分から武田軍は侵入したので、今度は侵入されないように改修を加えたそうです。
けっこう急ですが、井楼曲輪に登り、堂の尾曲輪→袖曲輪→二の丸→井戸曲輪と戻ります。
さっきは上からのぞくだけでしたが、帰りは堀切を登り降りしました。
雨だとこのコースで案内できないそうなので、晴れて良かったですね。
現在、西の丸には高天神社があります。
御祭神には菅原道真がいて「なぜ学問の神様が?」と聞いたら、今川了俊が勧請したという伝承が残っているそうです。
この上にある馬場平で合流する予定だったのですが、時間がまだあったので藤田さんの提案で甚五郎抜け道を途中まで行くことにしました。
落城の際、横田甚五郎が勝頼に報告するために駆けた脱出ルートです。
10分ほど、ベンチのあるところまで歩いて休憩して戻ったのですが、いい写真ですね。
すでにチーム徳川が到着していたので記念撮影を撮って下山しました。
駐車場でガイドのふたりにお礼を伝えてガイドツアー終了です。
当日の様子を動画で撮影しましたので、城たびの雰囲気がわかると思います。
2月に入っても雪が降るなど一週間前までは雨よりも寒さを心配していましたが、当日は3月から4月並みの陽気ということでかなり好条件で見学することができました。
ガイドの小出さん、藤田さんも高天神城を満喫してほしいと全力で案内してくださったので、幹事のワタナベさん含め「好きのおすそわけ」のコンセプトどおりの城たびになったのもうれしかったです。
続日本100名城、そして国史跡に指定されている高天神城ですが、過去に城たびで攻城した利神城や根福寺城ほどハードじゃないし、見学ルートも整備されているので、初心者でも安心して訪問できると思います。
ぼくも今回とても満足したので、今後も定期的に城たびを開催してもいいかもしれませんね(幹事さえいれば!)。
継続的に城たびを開催していることもあり、なじみの顔ぶれも増えてきましたが、今回も初参加の団員がいて、まるで年輪を描くように少しずつ輪が広がっていることを感じます。
今回の幹事、ワタナベさんは過去の城たびの参加回数もトップクラスに多いのですが、受け取るばかりじゃなく自分もみんなのために幹事をやりたいと申し出てくれました。まさに「ゆるやかなギブ・アンド・テイク」の考えですね。
このように城たびに参加した団員が次の幹事になっていくのは攻城団らしく、めちゃくちゃありがたいです。
また今回のように2班にわかれた場合も、それぞれの班で写真を撮ってくれてるので、お互いの様子があとからわかるのもいいですね。
ぼくがこうしてレポートを書くのは「参加したいけど、ちょっとこわいな」という方の不安を解消するためです。みんなの表情から当日の楽しさが伝わり、お城の魅力も感じてもらえるとうれしいし、まだ参加したことのない方もぜひ今後の城たびに参加していただきたいです。
ではまた次の城たびでお会いしましょう。
ワタナベさんがレポートを書いてくれました。
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