先週末の11月29日(土)に小田原城で城たび〈団長と行く、小田原城総構えウォーキングツアー〉を開催してきました。
タイトルのとおり今回は天守を中心としたメインエリアではなく、小田原城の代名詞でもある総構えのみを案内していただくガイドツアーでしたが、自分の足で歩いてみないとあの壮大な規模感はわからないと思いました。
ちなみに総構えツアーはちょくちょく開催されていますし、今回ぼくらも案内をお願いした小田原ガイド協会に依頼すれば個人でも手配は可能です。
ただ今回の城たびでは幹事の狸親父さんと先方との打ち合わせの結果、ふだんは案内しない場所も含めたオリジナルコースを考えていただきました。もし今後、個人でガイドを申し込まれる際は「攻城団の城たびと同じコースで」と依頼すると対応していただけるかもしれません。
1年前の江戸城での城たびのあと、狸親父さんとは「次に関東で開催するなら小田原城ですかね」と話していて、狸親父さんが過去に参加された総構えウォーキングをベースに企画することにしました。
その後、狸親父さんからガイド協会に攻城団のことを説明していただき、さぞかし歴史やお城に詳しい集団なんだろうと、ガイド協会側も気合いを入れて城たび専用コースを考えてくださったようです。
事前のイメージでは「土の上を歩くけど、基本的には平坦だろう」と勝手に思っていたので雨天時でも開催するつもりでしたが(この平坦だろうは大きく裏切られることになります)、参加者同士の自己紹介を兼ねて一週間前にZoomでミーティングを開催しています。
なお午後スタートにしたのは土曜日ということもあり遠方からでも参加できるようにしたかったのと、今回ツアーに含めなかった天守を見学したい方が午前中に見学できるようにとの配慮からです。
当日は少し寒いくらいでしたが、降水確率は0%で、ウォーキングツアーとしてはベストといってもいいくらいの好天でした。
ぼくが着いたのは受付開始の少し前くらいでしたが、すでに半分くらいが集まっていました。
全員が揃ったところで記念撮影です。
恒例の自己紹介もやります。
今回は2班にわかれて案内していただくので戦国時代と江戸時代の城主にちなみ「チーム北条」と「チーム大久保」に割り振りました。
「チーム北条」は飯田さん、「チーム大久保」は関森さんがガイドをしてくれました。
さっそく出発です。
平坦な道のりかと思っていたところ、いきなり急斜面をのぼります。
三の丸および総構えの土塁や堀そのものは宅地化によりほぼ失われています。
今回は数少ない現存部分を見学するのですが、それ以外にも丘陵部や崖などの自然地形は当時に近い状態で残っているので、総構えというものがのちに京都に築かれた御土居と比べるとかなり複雑な形状になっていたことがよくわかります。
ガイドに案内していただかないと絶対行かないような、こんな細いところに入っていきます。
住宅地を歩いた先に、天守がよく見える場所がありました。
小田原短期大学のほうへ向かいます。
抜け道(?)を通って住宅地へ降ります。ここは公有地だそうです。
ポイントポイントで現在地が総構えのどの位置にあたるかを確認しながら進んでくれたので助かりました。
総構えに沿って歩いてのぼりましたが、かなりの勾配です。
ようやく「三の丸外郭新堀土塁」に到着しました。
ここで少し休憩です。
ぼくはずっとこんな感じでカメラを持って歩いてました。
(動画は後日公開できるかな)
再開後、いきなり現れたのが小峰御鐘ノ台大堀切です。
みんながアップしてくれる写真では何度も見ていた大堀切でしたが、自分の目で見るのははじめてです。
これだけの規模の堀切が現存しているのはすごいですね。
さらに進んで、大堀切の西堀のほうも見学します。
土曜日の14時頃でしたが、ぼくらのほかに見学者はひとりだけでもっと多くの人に見てもらいたいなと思いました。
まあぼくも来たのははじめてだし、天守からは少し距離があるのでどうしても計画から漏れちゃうんでしょうね。
(クルマだと近くに駐車場があります)
さらに総構えの西端にあたる水之尾口櫓台のほうまで歩きます。
ひとりで歩くにはちょっと不安になりそうな道ですが、ガイドツアーなら安心です。
たしかこのあたりが120mくらいで総構えの最高地点とおっしゃってた気がします。
総構えの外側をぐるっと歩いて、さきほどの小峯御鐘ノ台大堀切東堀まで戻ります。
関森さんからは「並走する道路を歩くか、もう一度堀底を歩くか、どうします?」と聞かれましたが、そりゃ一択でしょうと堀底を歩くことに。
総構えのいちばん「おいしい」ところだけを見学するなら、もう十分ですが、今回は小田原ガイド協会が攻城団のために考えてくれたコースなのでまだまだ続きます。
細い道を入っていく必要があったり、畑が多いので私有地かどうかもわからないため、個人だと躊躇しそうな場所が多かったです。
総構城下張出です。
このへんはGoogleマップにもプロットされています。
トトロが出てきそうなヤブをくぐります。
くぐった先には見事な土塁が残っていました。
地図で現在地を確認していますが、この部分は自然地形をそのまま使わず、明らかに人工的なラインになっています。
ひと足先に下に回ったチーム大久保をチーム北条が見下ろしてます。
逆に下から見上げるとこんな感じです。
ここで最後の記念撮影です。まだ16時前なのに薄暗くなってきています。
あとは駅に戻るだけですが、最後にアップダウンがあったのできつかったです。
ようやく小田原駅まで戻ってきました。最初の記念撮影からだいたい3時間半くらいです。
ガイドのおふたりにお礼を伝えて、ガイドツアーは終了です。
駅前の北条早雲像を見て、懇親会に向かいました。
参考までに今回歩いたおおよそのコースです。
360度カメラで撮影した動画もアップしておきます。
全長9kmの総構えとはいえ今回歩くのは一部だし、しょせん平城だし、大丈夫だろうと完全に舐めてました。
根福寺城や利神城と比べればもちろん余裕ですけど、なかなかハードな城たびでした。ただ不安を口にされていた榎本先生も含め、全員無事に完歩できたので良かったです。
ぼくが書いた城メモもそうですが、一般的に総構えを説明する際、平面図で描かれることが多いこともあり、こんなに高低差があるとは思いませんでした。
小田原城の本丸は平城ですが、三の丸そして総構えにいたってはちょっとした山城くらいの勾配があり、丘陵地を活かした縄張りであることを実感できました。
こういうのはフィールドワークでしか得られない知識や経験で、予習としての「城がたり」と実習としての「城たび」の価値だと思います。いずれ総構えをテーマにした「城がたり」も企画したいですね。
ぼくのApple Watchで計測した歩数は1万歩ちょっとでしたが、高低差があったので体力的には初心者向けとは言いづらいツアーになってしまったと思います。
今回歩いた総構えはまだ20〜30%くらいで、海側も含めて残りの部分の城たびを企画していく際は健脚じゃなくても参加できるコースも考えます。攻城団としては初心者向け、体力に不安のある方向けのツアーも定期的に開催していくつもりです。
ともあれ城たびはぼく主導ではなく、幹事を引き受けてくれる団員がいてこその企画です。
全国どこでも行きますので、ぜひ地元のお城での開催を立候補していただけるとうれしいです。そして神奈川県在住の団員の方は2回目の総構えツアーを企画してください(もちろんほかのお城でも歓迎します)。
ではまた次の城たびでお会いしましょう。
ワタナベさんがレポートを書いてくれました。
もし攻城団ツアーズ・城たび〈団長と行く、小田原城総構えウォーキングツアー〉が次回開催されたら参加したいという方はご登録ください。
別日程での開催が決まった際にメールでご案内いたします。
1月11日(日)に岩崎城で城たび〈ミスターこまなが徹底解説プレミアムツアー「丹羽氏次・氏重兄弟の足跡をたどる!」〉を開催してきました。今回は岩崎城歴史記念館で開催されている特別展「戦国武将 丹羽氏次」にあわせて企画されたので、内貴先生のギャラリートークも含む、とても贅沢なツアーでした。参加できなかった方のために当日の様子をレポートします!
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つづきを読む毎月恒例の月次レポートを公開します。12月も城たびの開催や新コンテンツの公開などいろいろやりました。2026年もみなさんのお城めぐりが充実するよう引き続きがんばりますので、今年も攻城団で楽しんでいってください!
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