桑名城の天守は1701年(元禄14年)に起きた大火で焼失し、以後は辰巳櫓が天守の代わりとして使用されました。
しかし旧幕府軍と明治政府軍が戦った戊辰戦争において、桑名藩が新政府軍に降伏した際、降伏の証として新政府軍に焼き払われることとなりました。
現在は辰巳櫓跡には大砲が置かれていますが、その由来などについてはよくわかりません。
現地に設置されている辰巳櫓跡の案内板の内容を紹介します。
辰巳櫓(たつみやぐら)跡 Tstsumi Yagura(Watch-Tower) Ruins
桑名城本丸の東南角にあり、三重櫓であった。
元禄(げんろく)十四年(1701)天守閣が焼失し、再建されなかったので、以後はこの辰巳櫓が桑名城のシンボル的存在であった。このため、明治維新の時、降伏のしるしとして新政府軍に焼き払われた。
現在大砲が置かれているが、由来等は不詳。 平成13年 桑名市教育委員会