村上城
村上城

[新潟県][越後] 新潟県村上市二之町


  • 平均評価:★★★★☆ 3.62(--位)
  • 見学時間:1時間13分(--位)
  • 攻城人数:858(179位)

村上城の歴史

国の史跡にも指定されている村上城は上杉謙信に謀反を起こした本庄繁長の居城として知られていますが、近世城郭となったのは堀秀治の家臣、村上頼勝が城主となった1598年(慶長3年)以降のことです。
(「本庄」の地名をいまの村上市につらなる「村上」と改めています)

その後、堀直寄が改築工事を引き継いで城下町が整備され、3重の天守が建てられましたが、その天守も1667年(寛文7年)に落雷により焼失し、以降は財政難により再建されませんでした。
現在は天守台石垣だけが残っています。

村上城の歴史・沿革

西暦(和暦)出来事
1509年(永正6年)「村上」の地名の初出(『耕雲寺領納所方田帳』)
1568年(永禄11年)本庄繁長、武田信玄と結び上杉謙信(輝虎)に叛く。飯野ヶ原などで戦い、村上城の防御施設を強固にし、一年間の籠城戦を展開するも、翌12年、伊達輝宗(だててるむね)、葦名盛氏(あしなもりうじ)の仲介で和議成立。謙信に降る。
1588年(天正16年)本庄繁長、庄内方面へ出兵。十五里原で最上義光(もがみよしあき)勢を破る。
1590年(天正18年)庄内出兵が私闘を禁じる豊臣秀吉の勘気に触れ、繁長、村上を除かれる。村上城は直江兼続の実弟、大国実頼(おおくにさねより)の預りとなり、城代として春日元忠が入城する。
1597年(慶長2年)「瀬波郡絵図(せなみぐんえず)」に村上城が「村上要塞」として描かれる。
1598年(慶長3年)村上頼勝が加賀国小松から入り、城下の改造に着手。
1618年(元和4年)堀直竒が越後国長岡より入り、石垣を築くなど、さらに村上城の近世城郭化を行う。
1633年(寛永10年)羽黒神社が造営され、「村上大祭」の起源である羽黒神社の祭礼が始まる。
1639年(寛永16年)堀直時(直竒弟)、3万石で村松(現五泉市)に立藩。
1642年(寛永19年)村上堀家断絶。幕領出雲崎代官の管轄となる。
1644年(正保元年)本多忠義が遠江国掛川より入る。
1649年(慶安2年)松平直矩が播磨国姫路より入る。15万石を領し、村上藩領最大となる。家臣数の増加に伴い、城郭と城下の改良・拡張を行う。
1667年(寛文7年)榊原政倫が播磨国姫路より入る。村上城天守櫓、落雷により焼失する。以後財政難により再建されず。
1689年(元禄2年)松尾芭蕉が「奥の細道」紀行の道中、村上に立ち寄り二泊。
1704年(宝永元年)本多忠孝が播磨国姫路より入る。
1710年(宝永7年)松平輝貞が上野国高崎より入る。
1717年(亭保2年)正徳の治の功臣、間部詮房が上野国高崎より入る。
1720年(亭保5年)内藤弌信が河内国大蓮(おばつじ)より入り、明治維新まで内藤氏の治世となる。
1778年(安永7年)火災により三重櫓、月見櫓が焼失。
1848年(嘉永元年)飛島(とびしま)沖にロシア船が出現する。村上藩、海岸防備に出兵。
1868年(慶応4年)村上藩、奥羽列藩同盟に依り戦う。羽越国境方面が主戦場となったため、城下は戦禍を免れる。
1868年(慶応4年)北越戊辰戦争で村上藩士撤兵の折に全城焼失。
1869年(明治2年)村上藩、版籍奉還す。家老鳥居三十郎(とりいさんじゅうろう)、新政府の裁きにより、村上市塩町安泰寺にて切腹。
1870年(明治3年)内藤信美、新政府に村上城放棄を建言する。
1871年(明治4年)廃藩置県により、村上県を経て新潟県へと編入される。
1875年(明治8年)残存する建物遺構の解体撤去が終了。
1878年(明治11年)村上藩旧士族ら、鮭卵の人工孵化事業を開始。
1882年(明治15年)村上藩に旧士族ら、村上鮭産育養所(むらかみけいさんいくようじょ)(村上城跡保存育英会の前身)を設立。
1942年(昭和17年)米軍機の襲来に備え、臥牛山頂に、監視硝が設置される。
1957年(昭和17年)村上城跡、県の史跡に指定される。
1964年(昭和39年)新潟地震起こる。このとき村上城石垣の一部も崩壊。
1993年(平成5年)6月8日、村上城跡、国の史跡に指定される。
2000年(平成12年)平成の石垣修復工事が始まる。
   

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