佐和山城址の本丸跡に案内板が設置されています。
本丸跡
佐和山の山頂、標高232.9mの位置に本丸が設けられていた。現在も山頂は平坦であるが、かつて本丸に存在したであろう天守台や枡形(ますがた)などの遺構をほとんど確認することができない。本丸は、大規模な「破城(はじょう)があったと考えられる。かつて、天守台は1丈5尺(約5.4m)あり、その上に5重の天守が聳(そび)えていたと伝える。また、井伊家に伝来した「佐和山城絵図」では、本丸の南東に月見櫓、北に金蔵などの施設も存在したようである。本丸への出入口施設である枡形は、本丸の南西辺りにわずかな痕跡を認めることができるが、登城道にどのようにつながるのか明確でない。彦根市教育委員会 文化財課