豊臣秀吉と「おさなともだち」だったという縁から、加賀百万石の祖であり豊臣五大老となった前田利家と、五大老を継いだ前田利長についての伝説・伝承を、一次資料を洗い直して、「真実はこうだったんじゃないか」が書かれています。「羽柴筑前守」の名乗りや、利家遺言状は偽作、賤ヶ岳の戦いからの離脱、徳川家康の加賀討伐説についてなど、前田親子の実情に迫ろうとしていて、じつに興味深い話が盛りだくさんです。
タイトル | 前田利家・利長: 創られた「加賀百万石」伝説 (中世から近世へ) |
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著者 | 大西 泰正 |
出版社 | 平凡社 |
発売日 | 2019-04-12 |
ISBN |
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価格 | 1944円 |
ページ数 | 319ページ |
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10月の定期ライブで榎本先生が推薦され、かつ来年の大河ドラマが平安時代が舞台と言うことで、予習のつもりで手に取りました。はっきり言って平安時代に関する知識はあまり有りませんでしたが、この著書には桓武天皇が都を平安京に移してから、摂関政治、院政、そして武士の時代までの約400年の貴族の権力闘争や平安京に住む人びとの営みを知る事が出来ました。特に関心を持ったのは平安京のトイレ事情で、汚い話もあり詳細は割愛しますが、テレビや映画ではなかなかお目にかかれない事なので興味深く読ませて頂きました。来年の大河まで時間はそう有りませんが、その前に是非読んでおく一冊だと思います。
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