武田信玄の一生を描き切った大作。何より、武田信玄の活動地域、すなわち信濃、上野、武蔵、相模、駿河、遠江、三河、東濃の諸城が描かれ、各城攻めの様子が描かれている点、攻城団の皆様にもぜひオススメしたいです。自分が攻城済のものだけでも、箕輪、小田原、鉢形、高遠、岩村、苗木は、描写はあったはず。
マイナーなお城もたくさん出てきますし、この地域に行かれる予定のある方は、読んでから行くといろいろと想像が膨らみます。
タイトル | 武田信玄 風の巻 |
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著者 | 新田次郎 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 0000-00-00 |
ISBN |
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価格 | |
ページ数 | 320ページ |
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三浦先生が書かれた「近世城郭の作事 天守編」に続き、今回は「櫓・城門・土塀」編を読みました。特に、城門、土塀については書いてあることのほとんどが初めて知る事でした。城門の種類ですが、薬医門は安土桃山時代だけで、高麗門は文禄・慶長の役で朝鮮半島での築城時に発明され、構造は薬医門と変わりませんが屋根が小さいので防戦上で有利、屋根が小さいので用材が少なくて済むなど、関ヶ原の戦い後、薬医門から進化した高麗門に取って代わられたそうで、現在城跡に残っているのは圧倒的に高麗門で、医薬門は少ないとの事です。また、関ヶ原以前の櫓門では石落がないので、櫓門の石落は関ヶ原以降の発明と考えられるとの事を初めて知ります。土塀についても、付壁塀、築壁塀など色々な種類があるそうで、天守、櫓以外に城門、土塀にも注目することにより、新たなお城巡りの楽しみを再発見させてもらえた一冊だと思います。
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