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鰤王(仮)さん
宇喜多の捨て嫁 (文春文庫)

宇喜多直家は何故梟雄と怖れられたのか。
過酷な運命の連続は、稀代の大悪人のイメージを払拭する。
直家を取り巻く人物・歴史的背景が描かれており、備前から播磨に至る戦国史の把握にもお勧めです。


こうのさん
図説 明智光秀

明智光秀についての最新研究成果がたくさんの写真や図版とともに紹介されています。
先入観をいったん脇に置いて、資料に残る史実を追っていくと、光秀がいかに信長に重用されていたかがわかるし、信長より先に足利義昭と対立するなど、従来の「常識人」というイメージも崩れてくるのがおもしろい。

それにしても光秀くらい著名な武将でも、いまだにわかってないことがたくさんあるんですね。


こめつぶさん
今日から歩ける!超入門 山城へGO!

城メグリスト萩原さちこさんとナワバリスト西股総生さんが城歩きの面白さを語り合いながら、32城を紹介する。戦国時代の城、土造りの城をまとめて「山城」と考え、入門者がその醍醐味を知ることができ、楽しめるように城を選び、必要な装備・縄張図の見方も伝授してくれる。攻城するのに適した時季を示してくれていて親切。


鰤王(仮)さん
古城物語 (時代小説文庫)

櫓や門、井戸と言った遺構(場所もはっきりしないものもありますが)にまつわるエピソードとメインテーマにした作品。
全9話の短編(安土城の鬼門櫓・大阪城の天守閣・春日山城の多聞堂・名古屋城のお土居下・稲葉山城の一の門・熊本城の空井戸・姫路城の腹切丸・彦根城の廊下橋・鹿児島城の蘇鉄)
不条理で暗い物語が多いですが、攻城の際に現地で想いを馳せるのも一興かと。


山鳩さん
明石城完全攻城ガイド

「攻城」の言葉が表紙、裏表紙各所にあって思わずニンマリ。よく練られたレイアウト&内容で100円以上の価値ありですが、ワンコインだと一般の観光客も手に取りやすいでしょうね。
繰返し読んだ項目に順位をつけると①築城当時の明石城②見どころガイドの櫓のページ③はじめに、です。見開きの「はじめに」を読んで明石城を誇りに思うようになりました。ただこのページの文字の大きさが小さく、遠近両用メガネの私には厳しかったです


いけだ商会さん
明石城完全攻城ガイド

写真、図版、イラストが豊富で視覚的にも楽しめます。
また、詳細なデータや豆知識的な話題もあり、読み応え十分です。
個人的には、総ページに対してマンガの分量が少し多いかなと。
ムスメ(7才)が、「これ欲しい!ちょうだい!お願い!」と、やけに気に入った様子。「どこが気に入ったん?」と聞いてみると、「だって、マンガがあるから!」
改めて、マンガの力を認識しました。
このシリーズが増えていったら、マンガの部分だけを再編集して「マンガお城の歴史」として発行できそうですね。


麒麟法師(仮)さん
大阪城話

ブックオフで見つけました。知る人は知る、知らない人は知らない本の内容です。
①大阪城と和歌山城は兄弟(姉妹)城の関係に有る
②名護屋城博物館所蔵の「肥前名護屋城図屏風」は世に出る前、小さく折り畳んだ状態で大阪城天守閣に持ち込まれた
③江戸時代の時間は日の出と日の入りを境に一日を二分し、それぞれ六等分して一時(とき)としたので、夏至・冬至の頃は昼と夜の時間が倍ほど違った
⑤大阪城石垣のふるさとの小豆島には「大阪城残石記念公園」がある
等でなかなか興味を引かれましたが、後半は著者の個人的な話が多くもう一つかも。


CLADさん
戦国 戦(いくさ)の作法

戦国時代は散々ドラマにもなっているため、この本に書かれているような目から鱗が落ちることがたくさんあるというのは意外に思えます。やはりドラマとして現代の視聴者に見せるためには、時代考証も正確さを追求するだけでなく、そこそこのところで妥協しているのでしょう。考えてみれば、戦に負けたら女性は乱暴された上に奴隷として売り飛ばされるとか、首実検の正しい作法なんて、ドラマにできませんからね…。
内容はさすがの小和田哲男先生監修ですが、唯一の残念ポイントはお城のイラストです。鳥瞰図がちょっと日本の城というより西洋の城みたいなんですよね。


CLADさん
明石城完全攻城ガイド

各見所のポイントを箇条書きにしたところは新鮮でした。だらだらと文章で書かれるより良いですね。文章を読ませたいわけではなく、見所をプロモーションしたいわけなのだから。
見落とされがちな遺構を丹念に拾っているのも好感が持てます。複数の城を紹介した書籍では、その中の1つの城にここまでは紙幅を割けないですからね。
1つの城について1冊にまとめて刊行されるのは(地元の歴史家の自費出版を除くと)一部の有名城郭に限られるので、ややマイナーな城をフィーチャーしたこういう取り組みは価値があると思います。シリーズ化を期待します。


コースケさん
家康はなぜ江戸を選んだか (江戸東京ライブラリー)

家康が「なぜ江戸を選択したのか」ということについて「なぜ」のアンサーに至るまでを、さまざまな文献を紐解きながら、環境・背景・勢力の変化を教えてくれます。思考するときには「補助線」をたくさん持つことが重要だと言われますが、この本のタイトルそのものが「そういえば、なぜ江戸に拠点をおいたの?」「どうして江戸という名称になったの?」という源流を知ることに気付かさせてくれました。自分が住んでいた街の名がでてくるのもなんとなく楽しい。

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今日のレビュー

天下 家康伝 上 (文春文庫)

徳川家康の生涯を描いた小説です。
大阪の陣が終わり江戸から駿府に向かう途中、泉頭の地で過去を回想する場面から始まります。一向一揆との戦い、三方ヶ原での敗北、嫡男信康の自刃、伊賀越えの窮地、小牧・長久手での辛酸、多くの出来事が家康の心情とともに描かれます。「家康の考える天下とは何か」が物語の主軸となっており、家康の生き様を感じることができました。
本作品は大河ドラマ「天地人」の原作者でもある火坂雅志氏の遺作になります。

伝もものふ山田(ヤマー)さん)

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