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北海道、樺太のアイヌの人達を中心に描いた歴史小説です。
明治から昭和にかけて、二度の世界大戦の中、日本とロシアの間で、それぞれの都合を押し付けられ、翻弄される樺太の人たち。
ドイツとロシアの間で、独立を夢見るポーランドの人たち。
生まれ育った故郷、文化を守るため、大国、強者の理念、時代に抗いながら生きていく人々の熱い思いが伝わってきます。
一つの出来事にたくさんの文字を連ねることなく、感動を与える表現力は流石だと思います。
図書館の予約待ちで、半年後にようやく読むことが出来ました。
著者、川越宗一先生の小説は、まだそんなに出回っておらず、今後も期待したいです。
名字、家紋について歴史、文化など様々な観点から解説されています。
名字の起源である「源平藤橘」からはじまり、戦国武将の家紋と由来、全国や都道府県別の名字ランキングなど、とても興味深い内容でした。
巻末は家紋図鑑になっていて、デザインごとに分類されています。1000種以上の家紋が掲載され、眺めているだけでも楽しめます。
江戸のすべての藩の概要と江戸城での控えの間で格付けを表し、主要な藩については、実高、藩政(天下泰平)、家格、城下町、藩政(幕末)の5項目をそれぞれ20点満点の合計100点で評価しています。その他、名君、暗君のベスト(ワースト)、藩財政のために勧めた特産品なども掲載されていて、江戸の藩のことがとてもよく理解できます。
ハンドブックです。戦国史跡で城に絞られている本ではありません。
鳥取県内の「城」「神社仏閣」「古戦場」「墓所」など228箇所を315頁で紹介しています。訪問先を決めるガイドブックになると思います。歴史概略と場所と写真は載っているので、それをもとに情報を集めて探訪計画をたてることができるハンドブックです。
古文書が気になり始めた人向けの入門書です。古文書自体についての解説は少ないですが、学習するための心がまえ等を教えてくれます。
「モンジョ先生」と「フミオ君」の会話形式で書かれています。途中、脱線ぎみですが、ドラマや小説の時代考証や楽しみかたなどの話は面白かったです。
本書で紹介されていた「古文書解読字典」を入手したので少しずつ勉強したいです。この本を読んで学習意欲がわきました。
★第14回(2010年)手塚治虫文化賞マンガ大賞 全25巻 読みは「ひょうげもの」
豊臣秀吉・徳川家康の茶頭として活躍した茶人「古田織部」を主人公とした長編ギャグ漫画です。
絵、キャラクター、表現、ストーリー、すべてにおいて「クセがすごい」です。慣れるまで大変でしたが、徐々にクセが「乙」になりました。
古田織部の生涯を、独特な世界観で描ききったこの作品自体が「へうげもの」だと思います。
和歌山県下の3城(和歌山城、田辺城、新宮城)の解説に166ページを費やしているほか、22ヶ所の御殿跡に29ページ、53ヶ所の台場跡に69ページを使い説明しています。
和歌山県は海県とはいえ、台場が53ヶ所以上もあるとは驚きました。
とにかく、実際に歩けます。縄張り図の中にルート、ルート上のポイントが記されています。それだけでも十分ですが、各城のエキスパートが詳細なガイドを書いてくれています。写真は、撮影された地点と方向も示され、その場を想像しやすいです。山城基礎講座もわかりやすく、初心者にも上級者にもおすすめです。載っているすべての山城に行きたくなります。
築城者の立場に立ち、なぜその場所に、いかなる目的で、そのような縄張りの城を築いたのか、軍事的な視点から解説しています。
これを読めば攻城時縄張りの見方が変わること請け合いです。
主に関東甲信越、特に後北条氏に関係する山城の極めて詳細な縄張り図が豊富に掲載されており、ガイド代わりにもなります。
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