北海道、樺太のアイヌの人達を中心に描いた歴史小説です。
明治から昭和にかけて、二度の世界大戦の中、日本とロシアの間で、それぞれの都合を押し付けられ、翻弄される樺太の人たち。
ドイツとロシアの間で、独立を夢見るポーランドの人たち。
生まれ育った故郷、文化を守るため、大国、強者の理念、時代に抗いながら生きていく人々の熱い思いが伝わってきます。
一つの出来事にたくさんの文字を連ねることなく、感動を与える表現力は流石だと思います。
図書館の予約待ちで、半年後にようやく読むことが出来ました。
著者、川越宗一先生の小説は、まだそんなに出回っておらず、今後も期待したいです。
★第162回(2019年下期)直木賞受賞作
明治から大正時代のアイヌ民族を題材にした小説です。白瀬南極探検隊の犬ぞり担当として活躍した樺太アイヌ「ヤヨマネクフ(山辺安之助)」、アイヌ女性と結婚しアイヌ文化を研究したポーランド人学者「ブロニスワフ」、ふたりの生涯を通じてアイヌの歴史・文化が描かれます。
現代においてアイヌ文化を知ることができるのは、ふたりの功績が大きいと感じました。
タイトル | 【第162回 直木賞受賞作】熱源 |
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著者 | 宗一, 川越 |
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2019-08-28 |
ISBN |
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価格 | 2035円 |
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攻城団テレビ「戦国時代のはじまりと終わりはいつか?」の中で団長が紹介されていたので読んでみることにしました。本書では1467年室町幕府に「応仁の乱」という形で押し寄せた前後を戦国時代の始まりとして、江戸幕府を開いた徳川家康が世を去る1616年までの約150年間に付いて、守護大名、守護代、国人などが戦国大名となっていく課程、織田信長の名が世に出てからは、三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)のエピソードが解りやすく書かれています。また北条氏がらみで関東近辺の地侍についての記載があり、東京在住の私としては地域の歴史を知る上での参考になりました。と言うことで、戦国時代を知りたい方の入門編としてお勧めの一冊だと思います。
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