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精神科医である著者が、現代医学の観点で史料を読み、歴史上の有名人の既往歴や死因を推定しています。歴史上に名を残す人は、どこか精神のアンバランスを抱えているのか、著者が精神科医だからか、パーソナリティー障害とか双極性障害(躁鬱病)と診断された人が多いのに驚きです。
読んでいると、「だから、こんな言動が記録されているんだな」「こんな事件が起こったんだな」と想像できて面白いです。歴史の雑学を仕入れるのにちょうど良い本です。
戦国武将の父親たち(長尾為景、武田信虎、伊達輝宗、松平広忠、織田信秀、木下弥右衛門)をそれぞれ主人公にした短篇作品が六作収録されています。
歴史に詳しい方にはそれ程ではないかもしれませんが、有名な息子たちの父親の物語に触れる事で有名武将にかんする知識(ウンチク)が深まったような気がしました。ウンチクはともかく読みやすい歴史小説で楽しく読み終えました。
まさに「仕事」としての大名のことが書かれている。領地は我が家のものではなくて「管理運営」を委任されているだけとか、貨幣経済に移行できなかった話とか雑談ネタが超豊富。都内の藩邸跡の案内板にもうちょっと気をつけて、見かけたら撮影しておこうと思った。
いろいろ見聞きした記憶もあった信長の革新性の否定や、朝廷・将軍権力との関係、楽市楽座をはじめとして研究者の方々の主観がまとまって書かれています。旧来の信長像とは違う視点で書かれているので「信長って実は...」とかを聞いたことがあれば、まとめ的な書物なのでとてもおもしろいと思います。松永久秀や松平家康との関係が変化していく様は興味深かったです。
江戸時代の奉行のさまざまなエピソードが列伝として載っていてとてもおもしろい。この人が自分の上司だと嫌だなぁとか、馬が合いそうだなぁとか、それぞれの個性も垣間見えて、江戸時代好きには興味深い話が多いです。「耳嚢」をかいた南町奉行の根岸鎮衛のエピソードが読めてよかった。
土地と財産という視点から日本史を掘った本。経済基盤からという視点が斬新。この本によれば経済基盤が弱くなった、または奪われた権力者から衰退している説を上げている。
この本を読むと疑問が次々浮かぶし、違った視点で日本史を楽しむことができると思います。
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