団員が投稿した書籍のレビューを最新順で表示しています。
以前から気になっていたのですが、文庫本で4巻という長さに、なかなか手を伸ばせずにいました。「能島城攻城の前に読んでおくとよくわかる」という伝もものふ山田(ヤマー)さんのレビューに背中を押され読みました。人物の個性が立っていて、めちゃくちゃ面白かったです。合戦シーンはド迫力です。気の弱い方はお気をつけください(笑)。最後に登場人物たちのその後が淡々と書かれていて、意外に身近に繋がっているのに驚きました。村上武吉、景、元吉、景親を思い浮かべながら、能島城攻城を果たしたいと思います。
榎本秋先生の著書「歴代征夷大将軍」を読み、征夷大将軍になれなかった人に興味を持ち、この本を手に取りました。この著書では征夷大将軍になり損ねた歴史上の人物として46名が紹介されています。その中に明智光秀は入っていませんが、同時期に生きた豊臣秀吉の方がその時の流れを的確につかんでおり、なり損ねたのではなく、なれなかった様に思えました。本書は平安末期から鎌倉時代、室町・戦国時代、江戸時代、及び幕末の4章で構成されており、自ら征夷大将軍にならなかった織田信長、豊臣秀吉を除き、徳川第15代征夷大将軍になりながら時既に遅しと感じられる幕末の徳川慶喜等なり損ねた歴史上の人物たちは何れも時代の流れに乗れなかった事が良く理解でき、現代社会でも良き教訓となるように感じられました。なお、この時代の人間関係は複雑ですが、清和源氏略系図、足利氏略系図、及び徳川氏略系図も記載されており、その当時の人間関係を知るのに大変役立ちました。
日本100名城の見方、楽しみ方がぎゅっと濃縮して書かれている本です。「石垣」「天守」「櫓・門・御殿」「山城ハイキング」「縄張・軍事装置」「合戦の舞台」「戦国武将ゆかり」の7つの楽しみ方について、それぞれ推し城をいくつか挙げて萩原氏独特の語り口で書かれています。最後に番外編としてグスク、城下町散策、写真撮影の視点から推し城を挙げられています。実際に攻城する方にも、バーチャル攻城の方にも、100名城の楽しみ方がとてもよくわかりますよ。ただ、掲載順序、量がバラバラなので、「この城について知りたいんだけど…」と思う方には使いづらいかも…。
黒豆さんのレビューを見て、早速メルカリで買ってしまいました。さっそく読み始めたのですが、引き込まれてしまってます。初心者の自分にはめっちゃ勉強になってます。
いつだったか、無料で手に入れるチャンスがあり、入手していたものです。改めて読んでみると、1つの城につき、航空写真(縄張りがよくわかる)、最寄り空港、アクセス、城の概要、写真がセットになっていて、特に写真が多く、サクサク読めて楽しめました。電子書籍は拡大ができるのがいいですね。いくつか漢字の間違いと、助詞のおかしいところがあったのが気にかかるところですが、攻城の予習の一助になると思います。写真だけでも楽しめます。
タイトル通り、御城印の見本が大きくバンっと載っててわかりやすいです。この参考書には全7章のテーマ別に全国99城の御城印と武将印が掲載されており、そのテーマも「武将印と楽しむ御城印」だったり、「戦国武将ゆかりの城の御城印」だったり、「家紋・花押の意匠が美しい御城印」だったりと、御城印を全く知らない人や最近集め始めた人でも分かりやすいテーマが選定されています。さらにお城の基本情報の掲載もしっかりしており、お城の参考書としても使えます。個人的に注目したいのは、「ゆかりの武将」「ゆかりの戦」という小さなコラム欄がほとんどのページに掲載されていて、その城にゆかりのある武将はどういう偉業をしたかや、ここでどういった合戦があったかなどが分かりやすく記されています。るるぶのような大きな雑誌サイズなので持ち運びには不向きですが、攻城計画を立てるときの参考書としては大いに使えるのでぜひ手に取ってみてください。
造船関係のエンジニアであった著者が蒙古来襲、秀吉の中国大返し、そして戦艦大和について技術者視点で書かれています。最初のテーマである蒙古来襲では、当時蒙古軍が使用していた船を推定(さすが元造船エンジニアと感じる)し、その船を用いることにより上陸地点、状況に付いて理論的な検討を加えて、文永の役での蒙古軍早期撤退の原因を筆者なりに導き出しています。次のテーマである秀吉の中国大返しに付いては、歴史上の記録について、2万人の移動に当たっての物資(食料、武器等)の移動を具体的に見積もり、通常ではいかに不可能に近い移動であったかを証明した上で、成功するひとつの方法として海路利用の可能性も検討されており、興味深い内容となっていました。最後のテーマである戦艦大和は無用の長物だったのかについては、たった3年4ヶ月の活躍で華々しい戦果は上げていないが、日本のモノづくりの技術力の礎となり、また日本人の精神的支柱にもなっており、無用ではなかったと訴えると共に現在の理科教育に警鐘を鳴らしています。歴史を勉強している方が違った目線で歴史を見てみたい方にお勧めします。
初めてkindle本で読みました。新書サイズのタブレットだと違和感なく読めました。内容は一言で言うなら、そこに城がある必然性がすごくよくわかる本です。きちんとその場に立った時の周りの見え方も写真と共に記述されているので説得力があります。そして、その城をめぐる人々の思惑も見えてくるような気がします。お城は、縄張りや普請、作事は勿論大事ですが、選地がとても重要であることも実感しました。
和田竜さんの小説「村上海賊の娘」を原作とした漫画作品です。村上海賊と織田軍の激戦である第一次木津川口の戦いが描かれます。
登場するキャラクターたちが、原作のイメージどおりで違和感なく入りこめました。各キャラが得意の武器や戦術を用いる合戦シーンは、格闘ゲームを見ているような面白さもあり楽しかったです。
小説、漫画、どちらから読んでも楽しめると思います。漫画版には、小説にない明智光秀などが登場するオリジナル展開もあります。
瀬戸内海を席巻した村上海賊、その当主である村上武吉の娘「景(きょう)」を主人公とした小説です。織田軍との激戦である第一次木津川口の戦いが描かれます。
個性あふれる登場人物が魅力的で物語に没頭できました。合戦シーンの描写はドキドキハラハラの連続で大興奮して読めます、焙烙玉コワイ…。
能島城へ訪問する前に読んでおくと村上海賊を身近に感じることができ、攻城もよりいっそう楽しめると思います。
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