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黒まめさん
新編 日本の城

中井均先生著、山川出版社というダブルネームで、「これは信頼できるだろう」と思って図書館で借りたところ、中身が思った以上に充実していたので、購入しました。この本は2009年に指定文化財をすべて掲載するお城紹介本として初めて刊行されたものですが、2021年に全面改訂され最新の情報で新編として出版されました。古写真、現況写真、古地図などのカラー図版、中井先生おすすめの見どころをセットにしてわかりやすく解説してくれています。何より、そのお城の情報をもっと詳しく知りたい人には、webサイトがQRコード付きで載せられています。そして、写真協力一覧には、我らが攻城団の名が…。とにかくパラパラめくっているだけでも楽しめる本です。


黒まめさん
キテレツ城あるき

れきしクンでお馴染み、長谷川ヨシテル氏の「ヘンテコ城めぐり」に続く第2弾お城ガイド本です。ちょっと違った視点でのお城ガイドですが、中身はいたって真面目かつ詳細です(笑)。今回は「古代山城」とか「舞鶴城」とかのテーマ別に詳しく紹介されています。舞鶴城に至っては、「舞鶴城多すぎ問題」として章立てされています!そして何よりオススメは、攻城団提供の写真が使われていることです。城のヘンテコ度は前著の方が勝っているような気がしますが、楽しく詳しく読めて、そのお城に行きたくなりますよ。


まーちゃんさん
地図でみるアイヌの歴史―縄文から現代までの1万年史

攻城団の勉強会でアイヌ民族が関わったシャクシャインの戦いに付いて勉強するために平山氏の「シャクシャインの戦い」の著書を読み、もっとアイヌ民族について知りたいと思い、同じ平山氏が書かれた本書を読むことにしました。アイヌ民族関係の本を読むとアイヌ語の地名が多数出てきてその地名がどこを指すのか解らず理解するのに時間を要しますが、書籍名の通り、地図が多く用いられているので、地理的な事は理解しやすくなっています。この著書を読んで、東北地方にもアイヌ語が起源と思われる地名が多数存在しており、時代を遡れば東北地方にもアイヌ民族が生活していた様です。今までアイヌ民族=北海道と思っていました。皆さんがよく耳にする釜石という地名もアイヌ語から来ているとの事です。また、桓武天皇の時代より和人の侵略を受け、何度も和人にだまし討ちに合っている歴史を知る事も出来ました。北海道に行きチャシを訪れた際にはアイヌ文化も感じてきたいと思わせる一冊です。


デュラけんさん
ゆき (講談社文庫)

雲の上の少女が戦で疲弊した下界に降り、汚れきった世界を浄化しようと奮闘する物語です。
弱者、農民の立場から見た中世の戦と暮らしが描かれております。
児童文学ではありますが、大人でも十分楽しめる作品であり、ジブリ映画を見ているような清々しい気持ちになりました。


デュラけんさん
【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))

戦国時代、華々しい大名中心の歴史の裏に 悲しい出来事があった事実を紹介されております。
天下統一により有り余った戦エネルギーを城づくりにまわす、文禄慶長の役で国外へ向けるなど、筆者の豊臣平和の解釈に賛同したくなります。


黒まめさん
発掘された日本列島2021: 調査研究最前線

最新の発掘情報が多くの写真と共に紹介されています。説明も詳しく、とてもわかりやすいです。文中で出てくる考古学用語や昔の儀礼など、「この言葉は何?」と思うものは、豆知識として説明してくれているし、内容も文化庁編集なので確かです。それぞれの遺跡を管轄している教育委員会などの連絡先も明記されていて、もっと調べたいときにも便利です。2021年版のわたし的目玉は「大内氏関連遺跡」と「京都新城」です。毎年出されているようなので、情報のアップデートにもってこいですね。


Kジョニーさん
キテレツ城あるき

歴史芸人?の長谷川ヨシテルさんの文章は読みやすく非常に面白い内容です。
いつかアメトークあたりで城好き芸人特集やって欲しいと思います。


まーちゃんさん
シャクシャインの戦い

攻城団主催の「日本史の知識をアップデートするための勉強会」の予習を目的に図書館で書籍を探していた時、目に止まり読むことにしました。松前藩の誕生、シャクシャインの生い立ちから和人との戦い、そして戦いの意味について少ない史料を元に書かれています。私も生まれて20年近く北海道で生活してきましたが、この戦いのことは初めて知りました。著者はこのシャクシャインの戦いにより近代以前まで和人の侵出を食い止めてきたと高く評価しており、また学校の教科書にシャクシャインの戦いが取り上げられていることを喜んでいました(著者の平山氏は、この著書を書かれた時は小学校の先生)が、その評価が教科書によってまちまちであることも指摘しています(シャクシャインの戦いの研究が十分ではないこと)。この著書を読み事によってアイヌ民族に付いてある程度知る事は出来ましたが、何分出てくる地名がアイヌ語が多いので、挿絵の地図の地名を見て位置関係を確認しながら読み進むことになったので、理解するのに苦労しました。


aries4muさん
世界史のなかの戦国日本 (ちくま学芸文庫)

歴史好きな方であっても「世界史」と言われるとカタカナ文字だらけだったり、地域を跨ぐ国がいくつも栄衰したりで手が出し難いと思います。
一方「鉄砲伝来」とか「日本銀」のお話と言うと、ここ最近のテレビ番組でも特集が組まれたりしているので、もっと詳しく広い範囲で知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この本は対馬や琉球などの「日本と海外の境界地」を中心とした戦国期の歴史から民族の流れや需要と供給の変化などを知ることが出来ますよ。
なので読み進め方は最初から読むよりも興味のあるキーワードがある章から読み始め、最後に全体を通して読むのが良いと思います。
個人的なおすすめは第6章でざっくり言うと、豊臣秀吉の朝鮮出兵の本当の目的は?その結果世界(特にアジア圏)はどう変わったか?のお話です。


あぶさんさん
九州戦国城郭史: 大名・国衆たちの築城記

大友氏と毛利氏の攻防を始めに、主に島津氏の戦いを中心に、秀吉の九州平定から豊前国人一揆までに関連した城郭だけでなく陣城が紹介されています。
また、有力大名の大友、龍造寺、島津の他に国衆の秋月氏(打倒大友氏に執念を燃やし、毛利や島津に執拗に働きかけていたのは興味深かったです。)や、海賊である松浦党、天草五人衆の城郭も紹介されていますが、縄張り図や写真が豊富なので、それぞれの個性ある城郭も理解しやすいと思います。

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今日のレビュー

ワイド&パノラマ 鳥瞰・復元イラスト 日本の城

2022年3月に増刷と聞き予約して購入。帯に「在りし日の城の姿!」とある。初版同様、100城全126点。精密な鳥瞰・復元イラストには構造としての城だけでなく、人々の営みも書き込まれているものも多くて気に入ってます。人々が関わってこその城だと思うので。
石垣山城は天守台建設中で人々が土木工事をしてるし、杉山城では堀に渡された木橋を人が通ってます。亀居城に舟入があったことはこの本で知りました。伏見城のページには在りし日の巨椋池が広がっています。城が躍動していた頃の姿を眺めてうっとりするのはロマンと言うのかな。出版社はワン・パブリッシング。

山鳩さん)

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