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図書館で見つけて借りて来ました。
いやー、間違いなく良い本です。素晴らしいです。司馬遼太郎好きで、なおかつ城好きの自分には堪らない1冊です。
登場する城は北は五稜郭から南の首里城までの35城、基準は司馬さんの作品、小説やエッセイに書かれていることです。最初の見開き1ページに城が登場する実際の作品の文章が書いてありますが、たった1ページでも独特のあの語り口が堪能できます。大袈裟じゃなくたった1ページでも見入らせられてしまいます。次のページには各城のデータやアクセス、見どころも紹介されており城のガイド本としてもきちんと活用できます。
五稜郭は燃えよ剣、浜松城は覇王の家、岐阜城は国盗り物語、大坂城は新史太閤記、松山城は坂の上の雲、どれもそりゃそうだの組み合わせです。城にも行きたくなるし、作品も再読したくなってしまいます。また、城攻めのお供に、行き帰りの電車内や宿で関連する司馬作品を読むのもありかもしれません。
なお、姉妹編として、まったく同じ形式の司馬遼太郎と寺社を歩くもあり、こちらもお勧めです。
今回は図書館で借りましたが、購入しようか非常に悩み中です。お小遣い制だからなあー。
吉川弘文館の「名城を歩く」シリーズの北陸編第二弾です。
呉西地方、呉東地方に分けて富山県の59基の城が紹介されています。富山城、増山城、高岡城はもちろん、砺波市が公式配布している「とやま城郭カード」の収録城はほぼ全て紹介されています。全ての城に縄張り図が掲載されていて、「とやま城郭カード」集めにお城巡ってみようと思う方は、かなり有力な参考書になると思うのでオススメします。これ以外にも私も今まで知らなかった超マイナーなお城もいくつか紹介されていて、ほとんど攻城団未登録城だったので、あぁこれはぜひ今度城郭DB構築プロジェクトに入力申請したいなと思いました。
また、冒頭には「越中の城郭戦国史」というコラムがあり、ちょっと文章が多くて読むのに難儀しますが、越中の南北朝期~戦国時代にかけての歴史がかなり濃く分かりやすく書かれていたので、購入した人は最初に呼んで理解を深めることをオススメします。
富山県限定の城郭参考書としては一番参考になる本かなと個人的に思います。
吉川弘文館の「名城を歩く」シリーズの北陸編第一弾です。
100名城の丸岡城、一乗谷遺跡、続100名城の国吉城、越前大野城はもちろん、金ヶ崎城などの歴史舞台になった城、そのほかこの書籍でないと詳細が分からないマイナーな城まで様々な福井県の城が59基掲載されています。しかも全て縄張り図付きで分かりやすく、登城方法やアクセスも書いてありました。
特に資料が乏しくて手に入りにくい嶺南地方・若狭地方の城が詳細に解説してあるのはこの本ぐらいかと思います。福井県の城を巡るならマスト購入なハンドブックです。
個人的には城郭DB構築プロジェクトに福井の新規城を申請する上での参考書として利用したいと思います。
れきしクンこと長谷川ヨシテルさんの著作で、一連のシリーズとしては第5弾の、城シリーズとしてはヘンテコ城めぐりに続く2冊目となります。今回も、全国にある、あんな城こんな城の楽しいエピソード集となっております。
キテレツ天守大集合もヘンテコ石垣コレクションも、勿論面白いんですが、なんといっても、まずは舞鶴城多すぎ問題!が実に21城も登場していて有名どころから、そうでもないところまで、なかなか壮観で、これはやはり面白過ぎです。また、個人的にはワンテーマ城めぐりの中の古代山城たちが、昨年まで九州に住んでいたので訪ねたことのある大野城や水城、基肄城、鞠智城が次々と登場していて、これはやはり嬉しい限りです。それぞれ太宰府を中心に関連があるので、集中的にまわっておいて良かったです。いっぱいある舞鶴城も実に九州にその内の9城もあるようで、もっと早く知っていれば残らず攻城しておいたのにと、こちらは、ちょっと残念です。
今回何より読んでいて嬉しくなるのは、至る所の写真になんと画像提供・攻城団と書かれているではないですか。ざっと見ていくと、鳥取城、金沢城、田辺城、柳川城、高鍋城、栃尾城、小牧山城と登場し、どれも素敵な写真ばかりで気分が悪かろうはずがありませんです。なぜか幸せになれます。
前作ヘンテコと今回キテレツで、合わせて100城以上が取り上げられましたが、まだまだ魅力的なお城はたくさんありますので、是非とも第3弾をと期待しております。もちろんその際には、攻城団の写真をさらに満載で、お願いしたいです。
来年の大河ドラマ「どうする家康」に関連した本が多数出版されていますが、桶狭間から関ヶ原、大阪の陣までの10の家康の選択を副題に引かれて手に取りました。本書は徳川家康に起こった10のターニングポイントのみに付いて書かれているのではなく、家康の生涯全般について書かれていますので来年の大河の予習に役立つと思います。筆者は家康の三大危機として①三方ヶ原の合戦②「家康成敗」③「伊賀越え」を上げており、①は知っている方が多いと思いますが武田信玄に大敗北をした戦いで、逃げ帰った浜松城にもし信玄が攻め込んでいたら・・・との事です。③は本能寺の変が起こり三河に引き返す時であり、同行していた梅雪は別行動を取り、落ち武者狩りにあって宇治田原で討たれた事を考えると非常に危なかったと思います。残りの②に付いては今回本書を読んで詳細を知りましたが、実際には畿内に大地震(天正大地震)があり、実行されなかった事を考えると運にも恵まれていたことを感じました。今回紹介のあった10のターニングポイントが来年の大河ドラマでどのように描かれるのか今から楽しみです。
以前ここのデータベースで取り上げていたので興味があって、購入しました。各都道府県別に1000の城館が掲載されており、面白いです。
8人の戦国部将ゆかりの城、城の合戦、名城秘話の斬り口での解説もあります。
三好一族に関連のある徳島県の68の城館と畿内の6の城館について解説や地図、縄張図などが書かれてあります。
徳島県の城館について書かれた書籍として、貴重な物と思います。
これらの城跡のうちいくつかはデータベースにも登録されていますので、その城館に行く際には読んでおきたい書籍です。
長谷川ヨシテルさんが書かれた本は今回で4冊目となります。これまで読ませてもらった本と同様、筆者の独特な視線で解りやすく書かれており、最後まで楽しく読ませて頂きました。普通の歴史書に掲載されている史料がなかなか理解するのが難しいですが、この本ではヨシテルさん風に口語で訳され、所々にユーモアがちりばめられていて非常に解りやすかったです。関ヶ原の戦いと並行して、全国各地で東軍と西軍に分かれて戦われており、天下分け目の戦いとよく言ったものだなと感じました。また、関ヶ原の戦いが歴史を遡ると2回もあった事を知り、関ヶ原が昔から重要な地域であると感じました。来年の大河ドラマ「どうする家康」の予習に丁度よかったです。ストーリー的には来年終盤での放送だと思いますが、その時読み返してみたくなる一冊です。
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攻城団テレビ「戦国時代のはじまりと終わりはいつか?」の中で団長が紹介されていたので読んでみることにしました。本書では1467年室町幕府に「応仁の乱」という形で押し寄せた前後を戦国時代の始まりとして、江戸幕府を開いた徳川家康が世を去る1616年までの約150年間に付いて、守護大名、守護代、国人などが戦国大名となっていく課程、織田信長の名が世に出てからは、三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)のエピソードが解りやすく書かれています。また北条氏がらみで関東近辺の地侍についての記載があり、東京在住の私としては地域の歴史を知る上での参考になりました。と言うことで、戦国時代を知りたい方の入門編としてお勧めの一冊だと思います。
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