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た〜坊さん
東京都の中世城館

東京都教育委員会が平成11年から13年の3ヶ年に渡り実施した分布調査をもとに206件の城館が掲載されています。分布調査は全国の都道府県で実施されていますが、その報告書は古本屋か図書館で探すしかないのが実情です(一部ネットで閲覧する事が出来るものもあります)。この書籍に関しては現在でも書店で購入出来るので、貴重だと思います。他の報告書と同様に地図、城館データ記載の一覧表、解説、縄張図が掲載されていますので、東京都の城跡巡りには必携の本だと思います。


つば九郎さん
大奥 第5巻 (ジェッツコミックス)

 さて、皆様からのお勧めで知った、漫画センゴクシリーズを無事に読了した訳ですが、ずっと近所のツタヤでレンタルで借りてきており、その店舗には、なんと大奥も並んでいるじゃないですか。かねてより攻城団では、何かと話題となり、こちらも勧めて下さっている方がいらっしゃいましたので、良い機会だろうと早速読み始めてみました。(へうげものは無かった。残念。)
 話題となった大河ドラマの篤姫すら、自分は見ておらず、その後の映画、テレビでのブームにも、全く乗かっていない状態で読んでおります。きちんとした大奥の歴史、実態も分かっておりません。自分の大奥は、かつて大奥十八景という映画があり、なぜか大奥で大勢の裸の女性たちが綱引きしているシーンしか印象に残ってない(今じゃ考えられないけど、それが許される時代でもありました。)ところで止まってしまっており、不安だらけでの読み始めです。
 男女が入れ替わることだけは、さすがに知っておりましたが、完全に入れ替わるんだと思ってたので、疫病から男性だけが減り、こうなるのかと意外でもあり、まず面白かったです。男女の役割が変わっても歴史の大元の本筋は結局変わらないということで話が進んでいくのでしょうか。5巻まで読みましたが先の予測不能の面白さです。どう着地するんだろう。
 さて、さすがに綱引きはないんですが、男性による騎馬戦が登場し、男女が入れ替わっても時代が変わっても、こういうことは結局あるんだなと、ちょっとだけ安心しつつ、読み進みます。


た〜坊さん
土佐の山城-山城50選と発掘された23城跡

高知県の50の城跡について、地理と訪城ルート、城の歴史、縄張りの特徴、城跡の見所、縄張図のそれぞれの項目について書かれてあります。それ以外にも発掘された中世城郭として23の城跡について解説してあります。高知県の城巡りに重宝します。


つば九郎さん
センゴク権兵衛 25 (ヤングマガジンコミックス)

 攻城団の読者投稿欄での、お勧めの戦国時代、江戸時代の小説、漫画を教えてくださいで多くの方が勧めてくださったことがきっかけで読みはじめた、漫画センゴク、その最終編、権兵衛編の最終巻27巻まで、ついに完走しました。当初は、ゆっくり読もうなどと思っておりましたが、結局シリーズトータル全72巻、面白く完全にハマってしまい一気読みしてしまいました。
 最後は、文禄・慶長の役を経て、ほぼほぼ秀吉の死で完結と相成りました。世は戦国時代、ずっと主人公、仙石秀久も秀吉も合戦に明け暮れた人生だったことがよく分かります。そして、この漫画は、ただ合戦を描くだけではなく、この間に敗者となっていった武将たちへの愛と尊厳、思いやりが十二分に感じられる話だったと思います。一方の勝者に位置付けられるはずの天下を統一した秀吉も、不安ばかりを残し亡くなっていくことになります。人の幸せとは、いったい何をもって幸せとなるのか、なかなか考えさせられるところです。自分の幸せは、合戦の舞台となった城を訪ねられれば、すぐに得られるので、ありがたい限りです。チッちぇな俺。
 さて、こんなにも面白い素敵な漫画を紹介してくださった方々に、改めてお礼を申し上げます。たいへん素晴らしい幸せな時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。
 

 


つば九郎さん
戦国の合戦99の謎 (彩図社文庫)

 先だって、この本の姉妹本、日本の城99の謎が、とても読みやすく面白かったので、こちらも手に入れ読んでみました。戦国の合戦の99の謎というよりも99の設問に答えていく形式の、合戦の雑学集、トレビア集といった内容です。すべての設問が見開き1ページで簡潔にまとめられていて、左ページは関連する写真や図が掲載されています。白黒で小さいのが、やや見ずらく残念ですが、小田原城や上田城といった合戦の舞台となった城の写真もたくさん載っています。また、合戦の屏風や武将の肖像画等々の資料としても、なかなか見ていて面白いものが多い気がします。小さいのが、ただただ残念ですが。
 自分にとっては、城の謎の本の方が知っていたよという話が多く、こちらの合戦の謎の方が知らないことが多い分、より楽しく読めた感じでおりますが、はなから歴史に詳しい方や合戦好きの方からすると、もの足りないよということもあるかもしれません。自分は、あっという間に読めて、川中島、関ヶ原から戦場のトイレ事情まで、十二分に楽しめる事ができました。
 


まーちゃんさん
トンチキ鎌倉武士

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」もクライマックスに近づいてきている中、復習のつもりで手に取りました。長谷川ヨシテルさんの著書は今回で3冊目となります。一般的な歴史書とは違い、楽しみながら登場人物をよりよく知る事が出来ます。また、登場人物の末裔のお話は非常に面白く、鎌倉幕府の文士として有名な大江広元の末裔が毛利氏であることを知り、へーボタンを押しちゃいました。その時代に滅ぼされた一族の末裔がその後の室町、戦国時代で活躍されていることを知り、少しホッとしました。大河ドラマの影響を受けすぎかもしれませんが・・・


まーちゃんさん
カラー版 東京で見つける江戸 (975;975) (平凡社新書 975)

自分が住んでいる東京を再発見したくて読んでみました。関東大震災、東京空襲などを乗り越えた江戸時代の建築物、建造物が多数残っていることを知りました。この本を片手に江戸城遺構、大名庭園、そして神社仏閣など東京都内を巡るのも面白いな、と思いました。それにしても江戸城内の御殿、よく焼失しているんですね。江戸は火事が多いとは知っていましたが、江戸城の無血開場時、西の丸の仮御殿(現在の皇居)のみで本丸、二の丸両御殿がなかったのは驚きでした。自宅の近くの池上本門寺も紹介されていたので、時間を見つけて散策して江戸情緒を味わいたいと思います。


つば九郎さん
センゴク権兵衛(20) (ヤンマガKCスペシャル)

 漫画センゴク権兵衛編の第20巻まで読み進めてまいりました。ここがこの一大戦国大河ドラマのついにクライマックスでしょうか。主人公、仙石秀久は、九州征伐での大失敗から改易され、一旦故郷である美濃に戻り、そこから高野山に向かい修行を通して人間らしさを取り戻し、なぜか顔付きさえも良くなった気がしております。最大級にやらかしちゃったけど、しっかり反省して、人間的に成長して、さあ次へです。ここがあったからこその小田原合戦での大復活ですね。
 さてその小田原合戦は、今現在、神奈川県に住み小田原城を自分の本城とし、おそらくかなりの回数、ここに足繁く通っている身とすると、そりゃもう面白い限りですね。さらに大好きな山中城、石垣山城も、そこには当然登場してくる訳で、思い入れがある分気分も上がります。そして、小田原城の総構えの防御の凄さたるや、最強の城の称号に恥じない強さを発揮します。今日今からでも、訪ねられる城が舞台になっていることの幸せすら感じます。(実は愛知、滋賀に住みたい。内緒)
 たいへん面白く、楽しい毎日を過ごさせて頂いたセンゴクシリーズも、もう残りわずかとなってしまいました。最終章は、桃山波濤編になるようです。歴史物の長編小説も残りのページが少なくなると寂しくなってくるのと今は同じ感じでしょうか。きっとこの漫画が司馬遼太郎並みに面白かったからでしょうね。


つば九郎さん
ポンコツ武将列伝

 長谷川ヨシテルさんの「ヘンテコ城めぐり」が面白かったので、こちらの最初に書かれた著作も読んでみました。ポンコツな逸話を数多く残してしまった、戦国武将達への愛にあふれまくった人物名鑑です。こちらの本も、もちろん面白かったです。
 登場している武将達のパターンとすると、一つは、親が信長やら家康やらで、あまりにも偉大すぎて、そりゃ比べたら可哀想だろうパターンと自分の趣味に走り過ぎたり、酒に溺れ過ぎたりで力の入れどころが違うだろうパターンがあるようです。
 自分なんぞは、こんなにも平和な時代に極めて普通の家に生まれ育ち、何のプレッシャーもなく、ここまで生きてこられたことは、ありがたい限りだと思います。ましてや、自分の息子と娘には、プレッシャーのかけらすらない、この平凡を絵に描いたような親の元で育ったことを途轍もない幸せと切に感じて欲しいものです。おいおい、そこはそうじゃないだろうと。
 この本の最後の方には、臆病・狡猾編があって、攻城団で勧められて、今まさに読み進めている漫画センゴクの主人公仙石秀久も登場しております。失敗もあったけれども、ずっと諦めない姿勢が彼にはあったと暖かいフォローがなされております。ポンコツな武将集の本なのに、実は自分の生き方を見直せる素敵な本なのかもしれません。


つば九郎さん
センゴク権兵衛(6) (ヤンマガKCスペシャル)

 漫画センゴクシリーズもいよいよ最終盤で権兵衛編の第10巻まで読みました。主人公、仙石秀久も讃岐一国の大名へと大出世してまいりました。最初、一兵卒に過ぎなかったのが、当人の頑張りと、部下の活躍、そして秀吉に仕えたことがやはり大きく、負け戦なくここまで邁進してきております。ある意味、裏を返せば秀吉の出世物語でもありますね。
 全国統一も、あともう一息、まずは四国征伐で長宗我部氏と戦い、和議に持ち込みます。長宗我部氏の人たちは、できた方々で九州平定では秀久と一緒に戦うことになります。ここまで、すべてが怖いぐらいにうまく行き、躍進し続けてきた秀久でしたが、そうそう良いことばかりが続く訳ではないのが人の世の常ですよね。そうじゃないと人生、面白くないですしね。この漫画、実は負けていく側の武将達への愛があふれている漫画なような気が、ずっとしております。
 センゴクシリーズ当初から予告され続けていた、秀久の大失敗が、ここで発動されました。ここまで勝ち続けてきた慢心と焦りでしょうか、これまで周りの意見にはきちんと答えていたんですが島津氏相手に大惨敗を喫してしまいました。逃げる途上の失意の中10巻は終了です。この後の大復活も、当初から予告されておりますので、愛ある復活を期待しながら、この先を楽しみにしたいと思っております。

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今日のレビュー

虚けの舞 (講談社文庫)

豊臣秀吉の知力権力に翻弄された織田信雄と北条氏規が主人公。死ぬか生きるかの時代に、紆余曲折の数奇な運命をたどった二人が肥前名護屋城で御伽集として再会します。運はいいが才能がない信雄と、才能はあるのにうまくいかなかった氏規。韮山城で対峙したこともある二人の思い出話はつら過ぎて笑えませんが慰めあう中でひとつの答えが出ます。勝ち組とは何ぞや?豊臣家と対比して考えると面白いです。

弥一左衛門さん)

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