七曲門の断崖から木曽川方面をのぞいてみよう。七曲道の形跡がうっすらわかります。

この辺り、城であったことを匂わせる地名が多くある。それが復元予想の手だてにもなります。

主郭辺り、さらに帯曲輪の形がわかるように整備されているように思えます。発掘調査の成果もあるでしょう。

城址碑のある辺り、本丸の中心。この辺りに物見櫓もたっていたらしい。

主郭に行かれる際、意識をもたれると、とても面白いですよ。大手道はもちろん、道筋の曲がり、土塁のようなところを通る……全てその辺り曲輪の集合体であったと思われる、そんな事がうかがえる復元予想図があるのです。

城址碑に手を合わせ、「武功夜話」に書いてあった事を思う。信長はこの城を滅ぼしたが、一時はこの城の信安の所によく寄り、そのついでに江南の生駒屋敷に吉乃の所へいっていたと。この城がついでかもしれないが。城址碑しかないような城は、その関係性をもった史実を知っていると、ただ来ただけにはならない。

「武功夜話」に書いてあったのだが、岩倉城主織田信安は、猿楽や歌舞音曲を好んでいて、同じ趣味を好む信長が、頻繁に訪れていた時期もあるということ。岩倉城を訪れる前に前野家の「武功夜話」は読んでおきたい。

雑草が多い時期ですが、草の種類、生え方の違いで、曲輪、土塁の造形が強調され、よくわかるという事実にも直面しました。どの季節もそれぞれ面白い！