独立した複数の曲輪からなる典型的な南部氏城郭です。近世遺構の水堀や復元された門がありました。

大手口の綱御門、搦手口の鍛冶屋門の周辺に野面積みの石垣遺構があります。

中世南部氏の縄張りを近世城郭に改修しており、石垣で固められた堀、桝形虎口などの遺構があります。

公園として整備されていて眺めがよいです。角御殿表門の遺構が南部会館前に残っています。

「館」と呼ばれる広大な曲輪が堀で区画された、この地方に特徴的な縄張りです。本丸には、発掘調査に基づき主殿等の建物が復元されています。

南部利康霊屋は聖寿寺館跡案内所で見学受付しています。派手に飾られた黄金の桃山建築で、南部氏の財力には驚かされました。

連郭式の曲輪には、扇の勾配の石垣が見られます。中でも、馬出しの役割をもつ下曲輪が印象的でした。

川と堀に囲まれた本丸には西御門が復元されています。円城寺門は、二子城の大手門が花巻城の三の丸搦手門として移された櫓門です。三の丸の時鐘堂は、江戸期に盛岡城から移された現存遺構です。

スロープカーで模擬天守のある二の丸まで登ることができ、さらに三重堀切を超えた先に本丸があります。

素敵な復元模型があります。東西に大手門が二つありますが、遺構はみられません。本丸付近がかやり整備されていて玉、石垣で囲まれた曲輪は、上から眺めると美しいです。