海城らしく、自然の断崖を利用した縄張りで、岩に沿って設けられた漆喰塀が印象的でした。また、卯寅口門脇櫓付近の石垣も、自然の形状にあわせたためか、複雑な段状に積まれていました。海に浮かぶ要塞ぶりが想像できる素晴らしい城跡です。

弥生時代の環濠には、中世平城のルーツとなる縄張りがたくさんみられました。二重堀や、食違い虎口などは、綺麗に復元されていて、良かったです。

誓願寺から15分ほどで本丸に着きます。曲輪は堀切、空堀で完璧に区画され、土塁もはっきり残っていました。三日月堀が二ヶ所あり、曲輪との高低差があり、見応えありました。

三の丸堀、二の丸堀、僅かに残る本丸堀、石垣と、江戸期の平城の遺構を満喫できます。東御門の枡形虎口、二の丸水路は、美しさに感動しました。展示室の模型は完成度が高く、もし本丸の堀や門、天守が模型通りに復元されたら夢のような城趾になること間違いなしです。

浅間神社脇の道から駐車場に行き、本曲輪まで歩いてすぐです。本曲輪と二の曲輪の堀切がくっきりしています。富士山、駿河湾、新幹線が見渡せる眺望がとにかく素晴らしいです。

4年ぶりに行きましたが、ビジターセンターができていました。歴史や縄張りを事前に勉強でき、ど迫力の三日月堀の見学がすごく楽しくなると思います。今回は、本曲輪下の内堀や、水の手曲輪も見ることができました。

濃尾平野を見渡せる本曲輪に、立派な馬出しがあります。堀が深く、見応えのある遺構です。本曲輪を中心に配置された曲輪は、竪堀や堀切で区画され、横矢による防御線がわかりやすいです。出曲輪の裏側には畝状堀もありました。

関ヶ原の軍議、杭瀬川の戦いの様子など、興味深い展示が充実していました。本丸周囲の東大手門付近にも足を伸ばすと、途中に美味しい湧水もありました。

雪が少なく、城趾まで行くことができました。中世山城の縄張りの大部分が石垣で補強されており、新たに築城された城へ転用されず、ほぼそのまま残っているのは、かなり珍しいです。
北アルプスの眺望も絶景でした。

柴崎公民館に駐車できます。城址側に少し進み、道路をわたり、さらに山側へ行くと入り口があります。本丸から南へも登城路があります。

民家の間の空き地から登城口があることに気づかず、主郭の西側の土塁を超え、空堀の底から主郭土塁をよじ登ってなんとか方形居館に辿りついた。おかげでこの城の防御の凄さを体感できました。

土塁で囲まれた主郭の横の郭の虎口がくっきりした桝形状でした。
向かいの新宮支城との間は深い谷で遮断され、直接は辿り着けませんでした。