団員のレビューが投稿されている関連書籍をご紹介します。
時は戦国。三木合戦の1年10ヶ月に及ぶ籠城戦に村人たちが巻き込まれていく様子、さまざまな立場の人たちの視点でストーリーは進んでいきます。
三木の干殺しと言われる悲惨な籠城戦が舞台の小説なので、最初は読むのを躊躇しましたが、とても読みやすく、引き込まれました。
日本の城を、調べて検索する総覧的な書物としては、今のところ最良の1冊ではないでしょうか。
どうしても、100名城絡みの本が目立つのと、本の厚み、価格等のこともあるんでしょうが、100〜200城ぐらいの掲載本が多い気がします。しかし、城好きたる者、もうワンランク上の攻城を目指したいところなので、この全国で1000城というのは、最適解という気がします。これ以上、多くなってしまうと、楽しく巡る範疇を超えてしまう感じがしてしまいます。自分だけかもしれませんが。
22年の発行ですので、情報も、しっかりと新しいですし、県ごとの地図が道路表示も明記されているので、車で攻城している身には、なにより有り難いです。車で廻る際の城の位置関係が、これだと分かりやすいです。けっこう鉄道路線図しか出てない事が多いですので。
このものすごい内容量の割には、持ち歩きも可能な大きさですし、正続100名城スタンプ帳を併せたぐらいでしょうか、お値段も、納得のいく範囲内ではないでしょうか。
無駄のない造りになっており、それでいて、必要なことは、全て網羅されている、なかなか洗練された一冊だと思います。
なんといっても掲載量が多い!
マイナーな城でも本を開けば見つかるし、詳しいことまで教えてくれます。
この本を持っていて損はしないと思います。
それなりに厚めですが持ち運びも十分可能なので、
城好きの方は必ず手に取って欲しいです!
書店の歴史コーナーの新刊書でたまたま見かけて試し読みしたら、内容が凄すぎで思わず購入。
発行日を見ると今年11月に発行されたばかりの新しい城郭参考書で、日本全国の1055基の城郭を網羅して解説している一冊です。掲載城も日本100名城・続日本100名城クラスの有名な城から、市史跡指定城郭や全く指定を受けてない超マイナーな城、中にはお城だけでなくチャシや山口藩庁などの幕末に建てられた城館・陣屋・屋敷まで、いろんな城郭が紹介されていました。
各城郭の解説は、日本100名城や現存天守城では特集ページが組まれていてかなり濃く解説されています。そのほかの城も、築城年、築城主、特徴、所在地、交通アクセスを最低限として掲載しており、今まで知らなかったマイナーな城郭を新たに知ることができました。この中には攻城団未登録城が何基かあり、城郭DB構築プロジェクトに登録申請する上で、決定的な書籍資料として使えるのでオススメしたいです。
ページが448ページあるので少し幅を取る本ですが、持ち歩き用の資料としても使えるかなと思います。
戦国時代、三木合戦における三木の干殺しを題材とした歴史小説です。
勇猛果敢に戦場を駆け巡った別所波も登場します。
負け戦であっても、名門である家名を重んじ抵抗する者、毛利と織田の間で揺れ動く者、
兵糧攻めの悲惨さを克明に記されております。
戦とはこうも残酷なものなのかと、思い知らされました。
日本城郭協会設立者である井上宗和さんの著作。30年前の本ですが今でも十分に通じる読み応えです。
城にまつわる謎や疑問点から、攻防編では城造りのテクニックやその城にまつわる知識に加え、合戦の描写も説明してくれます。
築城編もそうですがこの本に出てくる知識はなかなか深く掘り下げたのが多く、考察も興味深いです。
戦国時代に僧侶でありながら軍師の働きをし、下克上の世の中を生き抜いていった安国寺恵瓊(あんこくじえけい)の生涯を描いた物語です。
安芸武田家に生まれ、毛利家に攻められお家は滅亡して出家。
その毛利家の外交僧となり、才覚を認められて、戦国乱世に飛び込んでいく。
安国寺恵瓊を中心に、戦国時代初期より関ヶ原の戦いまで、戦国時代の各々の戦いが描かれており、改めて流れを理解できました。
城と一緒に各武将の紹介をしてくれているので、過去に攻めたお城ででも、もう一度行ってみたくなりました。
豊臣秀吉と柴田勝家の雌雄を決した賤ヶ岳の戦い。この戦いで活躍した、賤ヶ岳七本槍のメンバーのその後の人生と、八本目の槍、石田三成との人間模様を描いた物語です。
福島正則、脇坂安治、片桐且元、平野長泰、加藤清正、糟屋武則、加藤嘉明、7人のひとりひりの小姓時代の呼び名で物語が構成されてます。
それぞれが違う生い立ちの中、豊臣秀吉の小姓として見出され、天下分けめの関ヶ原の戦いで、東軍についたもの、負けるとわかっていても西軍についたもの、その後の世の中の流れを見据えた石田三成が、それぞれ7人に思いを寄せ、奔走した様が描かれており、石田三成の戦旗に記された意味が読み取れます。
本の帯にある通り、この小説を読み終えた時、その男石田三成を、大好きになりました。
タイトル通り竹田城最後の城主赤松広英の生涯を描いた書籍です。
播磨の国、龍野城を争うことなく明け渡し、戦国時代に人生を翻弄されながら生涯を終えた武将です。
仁政をしき、他人を蔑むことなく、民を慈しみ、
理想の桃源郷をつくろうとする様が描かれております。
朱子学の祖、藤原惺窩の無二の親友で、広英が亡くなったあと、「赤松広通以外の武将は是ことこどく盗賊であった」といわしめました。
自費出版に近い形で出版されているので、多少読みにくさはありますが、たくさんお城と信長、秀吉、家康など著名な武将もでてきます。
信長に敗れた5人の戦国武将達(別所長治・荒木村重・吉川経家・松永久秀・清水宗治)それぞれの戦と葛藤を描いた短編集。敗者側からの視点で描かれたストーリーは、結果が分かっていながらも引き込まれるものがありました。
書籍を検索してレビューしましょう。
攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)
攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック
いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する