膳所城址公園のすぐ近くにある膳所神社には膳所城の本丸大手門が移築されています。
祭神は、食物をつかさどる豊受比売命(とようけひめのみこと)で、奈良時代の創祀と伝わっています。
中世には諸武将の信仰が厚く、社殿には豊臣秀吉や徳川家康が神器を奉納したという記録が残っています。
膳所神社
平成十二年五月吉日
- 一.祭神
- 豊受比売命
- 一.例祭日
- 五月三日
- 一.由緒
- 社伝によると天智天皇の大津の宮に遷都の際、この地を御厨所と定められた。天武天皇六年に大和の国から御食津神を奉遷して大膳職の御厨神とされた。
慶長年間に至り大政所豊臣秀頼徳川家康などが当社を厚く尊信されて種々の神器の寄進があり東山天皇は膳所大明神の宣下をされました。
また、慶長六年膳所城創始以来、歴代の藩主本多候は崇敬が厚く、社領の寄進や社殿の造営がたびたび行われました。
現在の当社表門は旧膳所城の城門で重要文化財に指定されています。
正面にある薬医門は、もともと膳所城の本丸大手門を移築したもので、重要文化財に指定されています。
脇に案内板と石碑があります。
重要文化財建造物膳所神社表門 一棟
この表門は、旧膳所城の二の丸より本丸への入り口にあった城門で、明治三年(一八七〇)の膳所城取り壊しの際に移築されました。
門は、棟筋と扉筋が同一の垂直面にない薬医門(やくいもん)で城門として多く用いられています。屋根瓦には旧膳所城主本多氏の立葵紋(たちあおいもん)がみられ、桃山時代の建築として貴重なものです。脇には潜り戸を付け、頑丈な造りで、城門としての貫禄を持っています。
大正一三年(一九二四)四月に重要文化財に指定されました。平成五年(一九九三)三月 大津市教育委員会 Important Cultural Asset (Building)
ZezeJinja Omote mon gate
裏側から見た元大手門です。
境内を進んで、右側にある北門も膳所城の移築城門です。
脇に「舊膳所城門一棟 東郷長右ェ門」と書かれた石碑がありますが、この門がどこの門かはわかりません。
(ちなみに「舊」は「旧」の旧字です)
外側から見た門です。
反対の南門も膳所城の移築城門でしたが、近年建て替えられたそうです。
もし電車(京阪電鉄)で膳所城を訪問する場合は、膳所本町駅からの通り道にあります。
膳所神社の観光情報
住所 | 大津市膳所1-14-14 |
---|