長篠の戦い後の武田家を描いた小説です。
武田勝頼、北条夫人、家臣たちの関係・心情がうまく表現され読み応えがあり、最後がどうなるか分かっていても充分に楽しめます。武田勝頼の生涯を大河ドラマで見たくなりました。
作中には多くの城が登場します。一城別郭の高天神城、円郭式縄張の田中城、三重堀の小山城など、城の特徴も描写されており楽しく読めました。
長篠以降から天目山までを書いた一冊。久しぶりに大作を読みきったという充実感に満たされた。長篠の戦い後、武田と同盟関係にあった北条家より桂姫を迎え入れるところから物語は始まる。信玄亡きあとの大国を引き継いだ勝頼のとまどいと苦難が痛々しいくらいに伝わってくる。頂点に立つ者の孤独とか裏切り、そして友情。滅亡へと向かって廃れ行く過程は悲しすぎる。本作で描かれている物静かな勝頼のイメージとも相まって、戦国の世の非情を感じずにはいられない、伊東作品としてはちょっとウエット感のある作品。
タイトル | 武田家滅亡 |
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著者 | 伊東 潤 |
出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2007-02-28 |
ISBN |
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価格 | |
ページ数 | 476ページ |
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