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タイトル通り、新選組永倉新八のひ孫さんお2人が、いろんなかたにインタビューしたり、調査のやり取りを公開したりと、永倉新八好きが集まった「語り」を見ている感じになる本です。戦国期のお城や武将でも、こういう読みものがあったら面白そう。
タイトルに惹かれて購入。確かに今まで読んだことがない文調で信長が描かれてた。一行完結で構成されていて、小説調だったり、対談っぽかったり。学術的な書ではなくて、「こんな会話で進行したのかな」的にエピソードが並んでます。ちなみに読むのが苦痛で途中で挫折しました。。
信長と京の距離感を同時代の記録から可視化しようと試みている。地図も随所に差し込まれるので、現地を訪れながら体読したくなるかな。朝廷という組織に迎合する、内的関わりをもつ腹づもりが、なかったのだろうなぁという読後感。
江戸城をみながら、二条城がある京で活躍した新選組。堀川通を走っていたんですよねぇ。連作短編ですが、今まで読んだ新選組関連小説でいちばん好きです。心理描写者が秀逸で、巻末にいくほどに胸が締めつけられる感じがしました。
信長はなぜ本能寺に泊まったのか、という疑問に応えてくれた専門書。京都における信長の足跡が「信長在京表」としてまとめられている。その典拠は同時代史料、公家や僧侶などによる日記(古記録)や書状(古文書)であり信長の動静がじかに伝わってくる(ように読み解かれていて有難い)。絵画史料として上杉本洛中洛外図も要所要所で使われていて当時の様子がイメージしやすい。あと2~3巡読み返し理解を深めたいところだが、天正10年の宿所が本能寺「御屋敷」であった訳がまずはわかった。
表紙に惹かれ図書館でなんとなく手にした本。まさに上杉本洛中洛外図屏風を〈歩く〉内容になっている。現在に残る痕跡(古文書や古記録)を私のような(素直だけが取り柄の)ものにも分かるように易しくかみくだきながら戦国時代の上京、下京を案内してくれる。めうかくじ(妙覚寺)や二条屋敷(二条古城)のあった通りを実際に歩きたくなった。
熊本城の古写真が豊富で感動します。私はこの本を見て、天守まで入城できないとわかりつつも震災後の熊本城を攻城してしまいました。
現在は絶版で、なかなかお目にかかれない本ですが、インターネットで1500〜2000円程で入手できるようです。
熊本城の築城から西南戦争、3年前の被災から10月5日(あ、今日ですね。)から始まる特別公開までの情報が凝縮に詰まった一冊。特別公開前の予習にいかがでしょうか。
次回行く機会があれば加藤清正廟所の本妙寺と一緒に熊本城を巡りたいなと思いました。
著者の小説の宣伝が多い。武将の辞世の句や文を冒頭に人物評論している本ですが、エピソードが真贋定かではないのも多いし、評価視点が偏りすぎて、読むのが苦痛になった。
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江戸時代の大名について詳しく知りたいと思っていた時に目に止まり、読んでみることにしました。江戸時代大小併せて260~300藩有ったと言われていますが、本書では大名の格差をテーマとして石高、将軍との関係、江戸城、江戸藩邸、参勤交代の5つに分けてエピソードを交えて書かれています。石高の大小による格差をはじめとして、将軍家から嫁をもらったり、養子をもらったした大名の家格が上げられたり、その家格によって江戸城内での将軍との拝謁の仕方や服装が違ったり、江戸藩邸では門構えや屋敷の広さに差が見られたり、最後に参勤交代の道中でかち合いそうになった場合とか宿場が同じになりそうになった場合にその大名の格差が顕著に表れる事を細かいところまで知ることが出来ました。その当時の大名たちは自分の家格を十分に認識した上で行動し、少しでもその家格を上げることを日々考えていることがよく理解できる一冊でした。
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