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つば九郎さん
マンガ 日本の歴史〈23〉弥陀の光明をかかげて (中公文庫)

 ずっと、世界平和のために悪の組織ブラックゴーストやショッカーと闘い続けてきた漫画家、石ノ森章太郎さんによるマンガ日本の歴史です。決して児童向けの学習漫画ではなく、しっかりとしたストーリー重視の内容になっています。
 第23巻は、応仁の乱前後の宗教史がメインの内容になっていて蓮如、日親、兼倶といった僧侶達が登場してきます。そして、応仁の乱が、きっかけで争いが各地に広がり、その反動もあって土一揆が始まり、一向一揆も始まり、農民をはじめとする民衆も武器を持って立ち上がり、寺院も城塞化し武装し始めたことが描かれています。自分が不勉強なだけかもしれませんが、まったく知らない話ばかりで、まだまだ歴史を深めていかないとなあと思わされました。 
 ここを経るからこそ、農家生まれの秀吉誕生や信長と一向一揆や本願寺との対立へとつながって行くのかななどと思いながら、読んでおりました。
 この巻の最後は、種子島に鉄砲が伝わったところで終わりますが、ということはこの後すぐにキリスト教も伝わってくるということで、日本の宗教史も急展開していく直前なんですね。歴史は、まだまだ奥が深いですな。


しぇるふぁさん
世界の天空の城 歴史ロマンあふれる夢想遺産

図書館の歴史コーナーで平立て置きされてたのを見て、パラパラとめくって読んだら結構良かったので紹介。世界中にある天空の城をフォトグラフカンパニーのアフロが手がけた美麗写真とともに紹介している一冊です。
攻城団では日本の城しか扱いませんが、世界にはこんなきれいで素晴らしいお城があるのかと新たな発見を得られました。いくつか挙げるとドイツのホーエンツォレン城はまさに皆さんがイメージする天空の城というべき写真が載ってて、きれいな風景でした。他にもマチュピチュやガイヤール城、ノイシュヴァンシュタイン城、万里の長城など、一度は聞いたことがある有名な城が紹介されています。
タイトルは「世界の天空の城」ですが、意外にも日本の天空の城もしっかり紹介されており、郡上八幡城、犬山城、越前大野城、竹田城、備中松山城が紹介されていました。どれも美麗写真でよかったです。特に犬山城に関しては天空の城のイメージがなかったのですが、冬の木曽川に反射する犬山城の写真が載ってて、「そういう見方があるのか」と新たな発見がありました。


つば九郎さん
マンガ 日本の歴史〈22〉王法・仏法の破滅―応仁の乱 (中公文庫)

 あの漫画の巨匠、石ノ森章太郎さんによる日本の歴史です。ちなみに自分は、やはりサイボーグ009ですね。人生2番目に見た映画が009でした。
 もっと、いわゆる学習漫画のような感じかと勝手に思ってたら、しっかりしすぎた内容で良い意味で裏切られました。全然、子供向けじゃないですね。自分のレベル的には、ピッタリくる感じでしょうか。
 この22巻は、まるまる1冊が応仁の乱について描かれています。あの複雑すぎる、なかなか内容がすぐに理解できない乱が、漫画ならではで分かりやすく話しが進んで行きます。すぐに見返すことができるのが、何よりありがたい限りです。
 応仁の乱こそが、グダグダで終わった割には戦国時代が始まるきっかけになった訳で、各地で戦国武将が群雄割拠するきっかけになり、一方で土一揆が始まり民衆をも争いに巻き込んでいくあたりを丁寧に描いてくれています。いつの世も巻き込まれて犠牲になるのは市民の側なんですね。悲し。
 さて、そこはさすがに石ノ森章太郎さん、全編に渡って迫力ある構図とカット割、お見事です。燃え上がる寺院と、そこに降り注ぐ激しい雨、その傍らに悲しげな一匹の犬、素敵です。今更ながら漫画侮りがたしです。


た〜坊さん
岐阜の山城ベスト50を歩く

岐阜県の山城ベスト50城と番外編として平城17城が掲載されています。この山城ベスト50シリーズはどの本もアクセス、縄張図、歴史などの解説があり山城巡りには重宝します。出来れば各都道府県の本を発売して欲しい所です。


た〜坊さん
愛知の山城ベスト50を歩く

愛知県の山城ベスト50城と番外編として平城17城の記事が掲載されています。
それぞれの城について地図や縄張図、解説が書いてありとても参考になります。
愛知県の城巡りには持っておきたい書籍だと思います。


つば九郎さん
トンチキ鎌倉武士

 れきしクンこと長谷川ヨシテルさんの一連のシリーズの第6弾で、現在のところ最新刊となる、トンチキ鎌倉武士となります。大河ドラマの鎌倉殿の13人に合わせて出版されたものと思いますし、視聴の予習復習にはドンピシャの一冊になっています。 
 頼朝ファミリーの皆さんから、もちろん鎌倉殿の13人の面々、更には平家ファミリーの方々まで、詳細に調べ上げてくれており、相変わらずユーモアも忘れずに、分かりやすい内容になっております。日本史あるあるで、ほぼ同じような名字ばかりが次々に登場してきますが、うまく整理しながら説明してくれているので助かります。また、その後それぞれの末裔が、戦国時代の武将へと繋がっていく説明は圧巻で、歴史の持つ面白さ凄さを感じさせてくれます。まさにこれが歴史の醍醐味ですね。
 ここまで面白い素晴らしいシリーズなので第7弾も当然期待してしまいます。ここまで毎回、否定的なカタカナ4文字で違う色の表紙が採用されておりますが、候補としては大河ドラマ繋がりで、ドウスル家康家臣団もありそうですが、自分的には、オテンバ姫君列伝、イカサマ文化人列伝あたりを出してほしいです。実は自分は文化史が一番好きで詳しかったりするんですよね。
 でも何よりやっぱりお城で3冊目となるユニーク城探索を、ぜひ読んでみたいです。次作の表紙の色は紫色を予想しておきます。


しぇるふぁさん
姉小路氏城館跡 ー総括報告書ー

2022年12月13日に飛騨市教育委員会文化振興課が公式に発行した発掘調査報告書です。主に2017年〜2020年にかけて行われた古川城、小島城(飛騨市)、向小島城、野口城の発掘調査の概要とその模様、そしてその調査結果が詳細に記されています。
ページが450ページあり、持った瞬間落としてしまいそうなズッシリとした重量感があり、幅3cm、重さ4kgぐらいある公式資料です。
内容もすごく専門的な内容で、お城めぐり初めたての人にはちょっと難しい資料かもしれませんが、普通の歴史参考書や城郭参考書では権利の関係で、絶対掲載されていないような資料、例えば発掘調査時の写真や岐阜県または飛騨市所蔵の歴史文献資料が引用物として掲載されていたり、縄張り図や地形図はもちろんのこと、トレンチ断面模式図と呼ばれる城跡を断面にして見たような図が掲載されており、この点はすごくて、さすが飛騨市公式資料だなと思いました。また、発掘調査委員会のメンツも豪華で、城郭史研究者の中井均氏を委員長に、仁木宏氏や内堀信雄氏、加藤理文氏、佐伯哲也氏など、テレビや歴史参考書や城郭資料書などで一度は見たことのある名前の方が並んでました。
内容は城郭玄人向けですが、飛騨市公式資料ならではの内容が多く書かれており、どの資料も城メモになってもおかしくないレベルの情報量なのでぜひ一読をオススメしたいです。1冊4000円とちょっと高額でしたが、充分すぎる情報量で大満足です!
残念ながら編纂元の教育委員会文化振興課から2023年1月7日に書籍が完売してしまったとの広報が出ており、現在購入不可能になっていますが、全国遺跡報告総覧というクラウドサイトに報告書の内容を無料公開しているのでそちらをチェックしてみて下さい。さらには、飛騨市内にある飛騨市図書館、神岡図書館にも1冊ずつ提供予定とのことなので実際の原本見たい方は現地行って図書館で探してみてください。
ちなみに私事ですが、こういうこともあろうかと攻城団ライブラリーに1冊寄贈させて頂きましたので、攻城団事務所が公開された日があればぜひ手に取って読んでみてくださいね!


まーちゃんさん
ビジュアル百科 日本の城1000城 1冊でまるわかり!

攻城団に入団する前、これを見て攻城先を決めていました。今でも攻城したらこの本をチェックして掲載されていれば攻城マークを付けています。本の内容としては城趾一覧に加えて、将軍ゆかりの城、籠城戦の舞台となった城などの特集記事、城の歴史と構造の解説まであり、お城巡り初心者の方にお勧めします。


山鳩さん
プロが選ぶ! 一度は行ってみたい旅先ランキング (日経ビジネス人文庫)

 この本は日経新聞の土曜朝刊別刷に掲載中の「何でもランキング(1〜10位)」の旅に関する記事をまとめたもの(2019年8月発行)。《第1部、絶景を見に行く》のコーナーには「闇夜に浮かぶ城、冬こそ必見」、《第2部、そぞろ歩きを楽しむ》には「1日で散策満喫、ほどよいサイズの城下町」のページがあってそれぞれ10の城と城下町が紹介されています。松本城と弘前城は両方にランクイン、また「〜城下町」の方にはこうの団長のコメントや「調査の方法」のところには「お城ファンサイト「攻城団」などの推薦や…」というちょっと嬉しい表記も。
 たまには攻城しないお出かけ先を探してみようと久しぶりに書棚から出したのですが、やっぱり「城、城下町」のページを真っ先にチェックしました。さて、同行者の満足ポイント(街歩きと地元の食やお酒)があって、ほどよく攻城できる次の行き先はどこになるかな。


たなとすさん
もっこすの城 熊本築城始末

文庫本が出版されたので購入し読了。
縄張りの説明はできるだけ詳しく書かれており、名護屋城、西生浦城、蔚山城、熊本城は簡単な縄張り図も掲載されているので理解しやすい。
お城の用語はできるだけかみ砕いて説明されていたり、熊本城天守がなぜあのように石垣から張り出した天守になったのかなど、お城初めての方から熟知した方まで楽しめること間違いなしの1冊。

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今日のレビュー

虚けの舞 (講談社文庫)

豊臣秀吉の知力権力に翻弄された織田信雄と北条氏規が主人公。死ぬか生きるかの時代に、紆余曲折の数奇な運命をたどった二人が肥前名護屋城で御伽集として再会します。運はいいが才能がない信雄と、才能はあるのにうまくいかなかった氏規。韮山城で対峙したこともある二人の思い出話はつら過ぎて笑えませんが慰めあう中でひとつの答えが出ます。勝ち組とは何ぞや?豊臣家と対比して考えると面白いです。

弥一左衛門さん)

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