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全国の有名な山城への登城ルート、見どころ、アクセスなど詳説されています。写真も豊富かつ、地図と連動してどこから見た風景かがわかるようになっています。山城歩きの服装などの基本情報も載っていて、山城攻城の予習にもピッタリだと思います。予習に使うか、バーチャルで楽しむか、どちらでも楽しめますよ。
戦国大名ってよくいいますよね。では「大名」の語源はわかりますか?この本読めばその答えがわかります(笑)。
聴き慣れない単語が多く、その単語を頭の中に留めておきながら本の内容を理解するのは非常に難しいですが、天皇、貴族や武士など、権力の根源となる内容なので、ワンステップ深く歴史を知りたいという方におススメです。この本読んだあとは、きっと疑問に思うことがもっと湧いてくるはずです。実際私も湧きましたから…
日本史の知識をアップデートするための勉強会の予習として手に取りました。
本郷先生の本は今回で3冊目となります。
内容的には鎌倉幕府とはどんな政権だったのか、後鳥羽上皇はどのような国政を目指し、また後鳥羽上皇が鎌倉幕府とどのように接してきたのか、など承久の乱に到るまでの幕府と朝廷の関係を初心者にも解りやすく解説されています。
また、承久の乱の経過、さらには何故後鳥羽上皇が敗北したのかも理解することが出来ました。日本の歴史の中で官軍が賊軍に敗れたのは知っている限りではこの承久の乱だけだと思います。そういった意味でも日本史のターニングポイントに相応しい出来事の一つではなかったかと思いますので、この承久の乱を知るのに最適な1冊かと思います。
桂書房の「中世城郭図面集」シリーズの若狭編第1弾です。図書館で新着入荷したと情報が入ったので早速借りてきました。
本誌には美浜町と若狭町の城が44基紹介されていて、ほとんどが攻城団未登録城で、私が知らない城もかなり多く登場しました。また、美浜町の城ということで、続100名城の国吉城も紹介されていて、8ページにわたってかなり突っ込んだ内容で分かりやすかったです。また、著者の佐伯哲也氏が調査測量した縄張り図も掲載されており、これはかなり参考になりうる史料だと思いました。
城郭DB構築プロジェクトにおいては、若狭国の城郭登録の重要有力文献になりうるのでこれからこの書籍を元に調査登録申請を進めていきたいなと思います。
これでもまだ若狭編第1弾ということで、第2弾以降も発刊が楽しみです。
寄贈いただきました。写真やイラストも豊富で、情報量が圧倒的、コスパの面でもかなりよくできた本だと思います。周辺の城との位置関係を示した図も用意されているので、城が連携して防衛していたこと(それゆえ攻略の際は常に広域で俯瞰しなければならなかったこと)がよくわかりました。
桂書房の中世城郭図面集シリーズの飛騨編です。岐阜県の中で飛騨国の城を著者作成の縄張り図付きでくまなく紹介した一冊です。著者は越中編から続いて佐伯哲也氏。
攻城団では2023年2月時点で飛騨国の登録城数は33基しかありませんが、本誌はそれを3倍ほど凌駕する94基の城郭が紹介されており、飛騨の城を詳しく知るなら間違いなくこの一冊を推薦します。
目玉の城としては広瀬城、飛騨松倉城、高山城でいずれも10ページ以上に渡って詳細に解説されています。
A4サイズの大判本で場所を取るのと、定価5000円とちょっと手が届かない価格ですが、飛騨国の城郭資料としては一番詳細に書かれている書籍かなと思います。
桂書房の中世城郭図面集シリーズの越中編第2弾。富山県のうち、朝日町、入善町、黒部市、魚津市、滑川市の城郭を紹介した一冊です。著者は引き続き佐伯哲也氏。
本誌目玉となる城は松倉城で、関連遺構も含めると17ページにわたって詳細に紹介されており、縄張り図ももちろん載っていて分かりやすかったです。
他にも宮崎城、升方城、天神山城など、砺波市発行の「とやま城郭カード」収録城も一部紹介されています。
なお、A4サイズの大判本なので購入検討される方は本棚に入るかよく確認してから購入して下さい。
山城撮影術も書かれているので、山城あるあるの「何を撮っているかわからない」対策に参考になるかと思います。行きにくい城は、初級、中級、上級、変態とレベル分けされており、レベルが上がるごとに、知名度の低さ、アクセス難度、危険度が増します。そして遺構の魅力も増します。この本で言う「変態」は、褒め言葉です、たぶん…。この本を読んで、行きにくい城に行きたくなったら、この本を片手に攻城しましょう。駐車場、携帯電波状態など、必要な情報が手に入ります。
千姫が比類なき姫であったことがお付き女中〈ちょぼ〉の視点から語られていて、愛すべき千姫像が浮かび上がります。
ゆかりの地名「上野新田郡世良田」や柳生家の副紋(そえもん)「二蓋笠」など、私にとってのときめきワードが続々出て来てあっと言う間に読了、藩主本多忠政の住まい(現ぼたん園の辺り)より一段高い西の丸に千姫と忠刻の住まいがあったことに大いに納得しました。
千姫が神社に奉納した羽子板(複製)は姫路城百間廊下に、菱の門二階(特別公開、2023年3/12まで)には後世の黒漆塗長持(現物)が展示されていますが、双方に付けられた「葵の御紋」に徳川家との強いつながりが感じられます。
さて、作中に出てくるいくつかの城の中で未攻城なのは桑名城。調べたら、物語の中で丁寧に描かれる「蟠龍櫓」の写真が色々な角度からアップされていて即「♡行きたい」のボタンを押しました。
今日やっと届いて、早速一部読んでみました。
A4サイズの各100ページぐらいの3分冊で冊子ケース付きだったので、最初手に取った時は「でっか、おんも(笑)」と思わず漏らしてしまいました。
内容は予想通りお城玄人向けの内容でしたが、発掘された遺物写真等が掲載してあるなど、本書でないと見ることができない貴重な資料を閲覧でき、充分満足でした。お城初心者には結構難しい内容ですが、三冊目などには瓦の遺物写真等が載っているので、この辺だけは充分楽しめると思います。
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攻城団テレビ「戦国時代のはじまりと終わりはいつか?」の中で団長が紹介されていたので読んでみることにしました。本書では1467年室町幕府に「応仁の乱」という形で押し寄せた前後を戦国時代の始まりとして、江戸幕府を開いた徳川家康が世を去る1616年までの約150年間に付いて、守護大名、守護代、国人などが戦国大名となっていく課程、織田信長の名が世に出てからは、三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)のエピソードが解りやすく書かれています。また北条氏がらみで関東近辺の地侍についての記載があり、東京在住の私としては地域の歴史を知る上での参考になりました。と言うことで、戦国時代を知りたい方の入門編としてお勧めの一冊だと思います。
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