常行院は天台宗の寺院で、用明天皇の時代に聖徳太子により開基されました。
「田冨山田福寺(たずみさんでんぷくじ)」ともいいます。
後醍醐天皇時代に赤松家の家臣、浦上七郎左ヱ門正久(浦上太郎左衛門)が寺を焼き払って城を築いたと伝わっています。
その後、宝徳年間に、門七良兵ヱが本堂を再建し、薬師如来(現在の本尊)を彫刻安置しました。当時の常行院は山下城の城域に含まれていたものと思われ、また播磨と摂津を結ぶ街道沿いにあることから往時は栄えていたと考えられます。
なお、現在の本堂は1663年(寛文3年)のものです。
門の前に山下城の案内板が設置されています。