清水寺の山門、通称「二天門」は江戸中期の建立といわれており、岐阜県の重要文化財にも指定されています。
仏法の帰依者を護るという四天王のうち、持国天と増長天の二天を安置してあることから二天門と名付けられました。
桁行3間、梁行2間の入母屋造りで、正面と背面に軒唐波風をつけ、その上に入母屋造りの上層を乗せた望楼風の門です。
現在は桟瓦葺(さんかわらぶき)となっていますが、構造的にみて当初は檜皮葺(ひわだぶき)か柿葺(こけらぶき)であったものと思われます。
本堂が1673年(寛文13年)の再建であるため、二天門もこの頃の建築と推定されています。