霧山城に設置されている案内板の内容を紹介します。
国指定史跡多気北畠氏城館跡 北畠氏館跡 霧山城跡
平成18年7月28日指定
- 管理団体
- 津市
- 時代
- 南北朝~戦国時代
南北朝から戦国時代、この多気の地は伊勢国司であり大名であった北畠氏の本拠地でした。その中心であったのが、多気のほぼ中央に位置する北畠氏館跡と詰城及びその背後の山頂にある霧山城跡からなる多気北畠氏城館跡です。
北畠氏館跡は、北畠神社境内を中心に西を山裾、それ以外を川で囲まれた場所にあります。館跡内で行われた学術調査の結果、15世紀末~16世紀初頭には大規模な造成が行われ、中世城館では日本最古となる南北2列の石垣が設けられ、土器からは京都文化との繋がりが明らかになっています。
また、北畠氏館庭園は曲水池泉の鑑賞式庭園で、戦国時代の庭園として非常に著名なものであり、庭園には、「米」字形をする園池と立石による枯山水からなります。また、館跡の裏山には詰城があります。
霧山城跡は、館跡から比高差約240mの山頂に位置します。一部16世紀代の改修を受けているようですが、その構造から館跡詰城も含めていずれも14~15世紀代の築城とされ、館跡と一体の遺跡と考えられています。津市教育委員会