鳥羽山城の本丸跡に設置されている案内板の内容を紹介します。
浜松市指定史跡鳥羽山城跡(とばやまじょうあと)
Tobayama Castle Ruins
鳥羽山城は、東西500m以上におよぶ標高108mの独立丘陵を巧みに加工して築城されています。土塁や石垣が良好な状態で残され、本丸内部では礎石建物や庭園が確認されています、また、大手道は幅6mを超える破格の規模を誇ります。こうした特徴から、鳥羽山城は迎賓機能を備えた領主の居館だったと推定できます。一方、隣接する二俣城(ふたまたじょう)では、天守が築かれ、軍事的な機能にすぐれた城郭が整備されます。両城はその性格が対照的であり、「別郭一城」であると考えられます。
徳川方と武田方による攻防の際には、武田方の二俣城を攻めるために鳥羽山城に徳川方の本陣が置かれました。その後、家康の関東移封に伴い堀尾氏が遠江に入ると鳥羽山・二俣両城は石垣が築かれるなど現在の姿に整備されていきました。お問い合わせ 浜松市市民部文化財課