団員のレビューが投稿されている関連書籍をご紹介します。
実は城巡りマニアより、遥かに歴が長いミステリマニアです。直木賞、山田風太郎賞受賞作にして、日本の4大ミステリランキング全1位の完全制覇の傑作です。さらに、歴史時代小説ランキングでも1位だそうです。ミステリ的な観点から言うと、ミステリとは元々意外と相性が良い歴史ミステリであり、信長と対峙した牢城戦中の有岡城(伊丹城)のみが舞台の閉鎖空間(広い意味での密室)ミステリであり、囚われの黒田官兵衛が謎を解く安楽椅子探偵物であり、独立した短篇が繋がっていって最後に実はという、凝った作りの作品になっております。この10年程は、日本のミステリ界はまさに米澤穂信時代だったのですが、さらなる最高傑作を生み出したと言ったところでしょうか。
さて攻城団的な観点から言うと、話は総構えを備えた有岡城内の牢城戦中の話で、面白くないはずがなく、荒木村重が訪れた安土城の描写も登場してきます。登場人物も、すべて実在した歴史上のおなじみの人物ばかりですし、最後はきちんと歴史的事実へと見事に帰結していきます。ミステリは好きじゃないという団員の方々にもお勧めできます。
そして結論とすると、そもそも官兵衛好きなんですが、あまり遺構は残っていないようですが、この本を携えて、有岡城を攻城しに行きたいものです。
書籍を検索してレビューしましょう。
攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)
おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック
いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する