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大森城跡
　大森城は、三間町の中央部に屹立する標高三百十九メートルの大森山にある。三間成妙郷の内、宮野下・末森（北増穂）・石原（増田）・土居中・迫目の知行高二千七百石を所領した。西園寺公廣が率いる侍大将十四将の筆頭である、智勇兼備の土居清良が據ったのが、この大森城である。
　築城の基本思想に、国堅固の城（国内の政治的要地）所堅城（城郭周辺の地勢が要害）、城堅固の城（城自体、堅固な防備）といわれている。

大森城跡要害遺構
　大森城の西側に竪堀が南側に落ちている。六つの曲輪、石落し遺構本郭の南法面八合目に、本城最大規模の石落し。鉄砲峡間がある。本郭部は、南北に十二～十四・八メートル、東西に八十六・六メートル狭長な削平地。中央部に四平方メートルの配石遺構。狼煙場、一段積みの腰石垣。腰石垣の直下、全長三十六・八メートルの腰曲輪。この腰曲輪の西端部には、一～二メートル幅で、低い土塁がある。西の土塁は、直線的に。西の南隅に小さな虎口。本郭部東西端に土塁がある東の土塁は、（コ）の字状、やや南より中央部に虎口がある。西の土塁は、直線的に。西の南隅には小さな虎口。本郭部の北面東隅に竪堀がある。
　東側に六つの曲輪、北側に南北四十メートル東西に二十メートルの曲輪。北側に幅三メートルの堀切。竪堀、土塁がある。