米子市教育委員会によって作成された米子城のパンフレットです。
米子城 大小天守を持つ山陰随一の名城
米子市の中心地、標高90mの湊山(みなとやま)に築かれた米子城は、別名「久米(くめ)城」とも呼ばれ、山陰地方で他に先駆けて築かれた本格的な近世初期の城郭です。山頂に五重の天守閣と四重の副天守閣(四重櫓(やぐら))の大小二つの天守を持つ壮麗な城で、周囲には二重の堀が巡らされていました。
当時の建造物は全て失われてしまいましたが、石垣や礎石などは城郭の形態をよくとどめ、また、文献や絵画資料なども数多く良好な状態で伝えられており、平成18年に国史跡に指定されました。
現在、湊山周辺は、「湊山公園」として市民の憩いの場として利用されており、西伯耆(にしほうき)を一望できる天守台からの眺望は、今尚、多くの人々から親しまれています。
米子城にまつわる史跡についてまとめられた市街地マップも提供いただきました。