天台系仏教の一派である天台真盛宗の総本山である西教寺(さいきょうじ)の総門は坂本城の移築門といわれています。
西教寺は正しくは「天台真盛宗総本山戒光山兼法勝西教寺(てんだいしんせいしゅうそうほんざんかいこうさんけんほっしょうさいきょうじ)」といい、聖徳太子が恩師である高麗の僧慧慈、慧聡のために創建されたと伝えられています。
1571年(元亀2年)の織田信長による比叡山焼き討ちの際に西教寺も焼失しましたが、本堂は焼失の3年後に復興し、焼失した旧本尊の代わりに、甲賀郡(現在の滋賀県甲賀市付近)の浄福寺という寺から阿弥陀如来像を迎えて本尊としました。
この阿弥陀如来像は現存しており、重要文化財に指定されていますが、浄福寺については詳細不明だそうです。また、現存する本堂は江戸時代中期の1739年(元文4年)に改築されたものです。
坂本城主となった明智光秀は地理的にも近かった西教寺の復興に尽力したそうです。
光秀が戦死した部下の供養のため、西教寺に供養米を寄進した際の寄進状が寺に現存しています。
また、境内には光秀の供養塔が立っています。
西教寺の観光情報
住所 | 滋賀県大津市坂本5-13-1 |
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開館時間 | 9:00~16:30 |
休館日 | |
拝観料 | 大人:400円 |
URL | http://www.saikyoji.org/ |