松江城
松江城

[島根県][出雲] 島根県松江市殿町1-5


  • 平均評価:★★★★☆ 4.12(9位)
  • 見学時間:1時間30分(22位)
  • 攻城人数:4051(13位)

松江城の案内板

松江城に設置されている案内板の内容を紹介します。

史跡 松江城
昭和九年五月一日 国指定

 堀尾氏は豊臣秀吉、徳川家康に仕え、関ヶ原の合戦で武功をたてた堀尾忠氏(堀尾吉晴とする説もある)は慶長五年(一六〇〇)出雲・隠岐両国二十四万石(二十三万五千石とする説もある)を与えられ、広瀬の富田城に入城した。
 しかし、富田城はその周辺を高い山に取り囲まれ大砲などを使う近代戦に不利であったことと、侍を住まわせるに広大な城下町を形成しなければならなかったことなどの理由からこの極楽寺山(亀田山とも言う)に城地を移した。
 築城工事は、慶長十二年(一六〇七)から足かけ五年を費やし慶長十六年(一六一一)に一応の完成をみた。城地の広さは東西三百六十米、南北五百六十米あり、周囲に幅二十~三十米の内濠をめぐらす。
 標高二十八、一米の頂上部に本丸を置き、荒神櫓をはじめ六か所の櫓とそれをつなぐ細長い多門がめぐっている。天守は本丸の東北隅に築かれている。二之丸は、本丸の南側に一段低く隣接し御書院や御広間などがあった。本丸の東側の平地は二之丸下の段と呼ばれ藩士の扶持米などの米蔵が立ち並んでいた。
その外、本丸の周囲には腰曲輪、中曲輪、外曲輪、後曲輪があった。
 石垣用の石材は、松江市の東部、大海崎、福富地区の山麓から産出する安山岩(いわゆる大海崎石)が大量に使用され堀尾氏の家紋である分銅型などの刻印が認められる。
 城主は堀尾氏、京極氏と続くが、いずれも嗣子なく断絶した後、松平氏が十代続き一度の戦乱にまき込まれることなく明治維新を迎えた。
 明治八年(一八七五)無用の長物と化した櫓や多門など多くの建物はことごとく壊されたが天守だけは旧藩士や豪農の懇請により保存されることになり山陰地方唯一の現存天守としてその威風堂々たる偉容を今も宍道湖畔に映し出している。

昭和五十五年三月 松江市教育委員会

史跡 松江城
昭和九年五月一日 国指定

 堀尾氏は豊臣秀吉、徳川家康に仕え、関ヶ原の合戦で武功をたてた堀尾忠氏(堀尾吉晴とする説もある)は慶長五年(一六〇〇)出雲・隠岐両国二十四万石(二十三万五千石とする説もある)を与えられ、広瀬の富田城に入城した。
 しかし、富田城はその周辺を高い山に取り囲まれ大砲などを使う近代戦に不利であったことと、侍を住まわせるに広大な城下街を形成しなければならなかったことなどの理由からこの極楽寺山(亀田山とも言う)に城地を移した。
 築城工事は、慶長十二年(一六〇七)から足かけ五年を費やし慶長十六年(一六一一)に一応の完成をみた。城地の広さは東西三百六十米、南北五百六十米あり、周囲に幅二十~三十米の内濠をめぐらす。
 標高二十八、一米の頂上部に本丸を置き、荒神櫓をはじめ六か所の櫓とそれをつなぐ細長い多門がめぐっている。天守は本丸の東北隅に築かれている。二之丸は本丸の南側に一段低く隣接し御書院や御広間などがあった。本丸の東側の平地は二之丸下の段と呼ばれ藩士の扶持米などの米蔵が立ち並んでいた。
 その外、本丸の周辺には腰曲輪、中曲輪、外曲輪、後曲輪があった。城山の南には三之丸(今の県庁附近)があり藩主の御殿があった。
 石垣用の石材は、松江市の東部、大海崎、福富地区の山麓から産出する安山岩(いわゆる大海崎石)が大量に使用され堀尾氏の家紋である分銅型などの刻印が認められる。
 城主は堀尾氏、京極氏と続くが、いずれも嗣子なく断絶した後、松平氏が十代続き一度の戦乱にまき込まれることなく明治維新を迎えた。
 明治八年(一八七五)無用の長物と化した櫓や多門など多くの建物はことごとく壊されたが天守だけは旧藩士や豪農の懇請により保存されることになり山陰地方唯一の現存天守としてその威風堂々たる偉容を今も宍道湖畔に映し出している。昭和五十五年三月 松江市教育委員会
   

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