千葉の臼井城を攻城したときに、たまたま通りすがった謙信一夜城。それらの思い出がこの本を手に取らせました。上杉謙信による臼井城攻めが丸々一冊の主題になるということが意外だったからです。そして、ハマりました。
資料の乏しい歴史上の出来事や実在の人物について、想像力の翼を広げて自在に物語を紡いでいきます。その筆力に脱帽。この著者はしばらく追いかけてみようと思います。
発売当初、手に取ってそっと戻した本でした。今回改めて読む気になったのは臼井城攻城と攻城団のレビューでした。読み始めたら止まらず、一気に読んでしまいました。途中話が大きくなっていく為、大丈夫だろうかと心配しましたが、それこそがクライマックスの仕掛けで唸ってしまいました。
ちなみに前に紹介したアンソロジーの小川祐忠の作家はこの人でした。
タイトルに惹かれて衝動買い。臼井城の戦いは上杉輝虎(謙信)軍との籠城戦。主人公白井浄三入道胤治は実在人物ですが資料が乏しいためドラマチックに脚色されていて楽しく読み切りました。上田城や忍城もそうですが柔善く剛を制した戦は痛快で高揚します。
タイトル | 最低の軍師 (祥伝社文庫) |
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著者 | 簑輪諒 |
出版社 | 祥伝社 |
発売日 | 2017-09-13 |
ISBN |
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価格 | 799円 |
ページ数 | 439ページ |
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