観光案内所は10/21·22は不在の貼り紙、多賀城跡管理事務所へ。スタッフの方が事務所内に山と積まれた各種パンフの中からようやく１枚みつけてくれました。外のラックに置いた分は無くなったと。スタッフはガイドや整備もされているので在室中に出会うことは奇跡かもしれません。私は国府多賀城駅近くの館前遺跡でたまたま or 私の念力・執念でこのスタッフに出会いました。

平日の午前中、見学されている方がちらほら。管理事務所の方が楽しく詳しく説明してくれました。

見下ろした先に復元された外郭南門。

8世紀頃の道幅およそ13m、手前には「大路に作られた排水暗渠施設」を再現している。

築地塀が見えます。

団員としての記録を見ると仙台城が2019年、白石城が22年、多賀城が24年で帰省の度にすき間時間で攻城しました。多賀城では広大な城域と悠久の歴史に感動。今夏攻城した岩手の城柵と比べることができて個人的にはいいタイミングでした。

写真は最寄り駅、国府多賀城駅の階段踊り場にあった大きな掲示です。新しい駅舎のガラス扉には「悠久ロマン回廊」の文字が細くおしゃれにレイアウトされ、多賀城創建1300年への意気込みが伝わります。
秋の日はつるべ落とし。夕方の攻城を計画する際、日の入り時刻もチェックするといいかもしれません。10月中旬、播州と比べると奥州のこの辺りでは26分日没が早く、暗くなるのものあっと言う間でした。管理事務所の閉館時刻に間に合わずコラボチラシの入手はお預けとなりましたが、それでも夕闇の現地を歩きまわり高低差(政庁跡から外郭南門はぐっと下に見えることなど)を感じたのは大収穫でした。

９世紀前半頃の掘立柱建物跡６棟が発見され、特別史跡に。

礎石の上には格の高い建物、土塁の上には築地塀を想像しながら。

1０月中旬午後５時半。スマホの力で建物が写っていますが、実際は真っ暗です。外郭南門跡周辺の工事はラストスパートのようでしたが、市のHPによると「復元する南門は、高さ14.5mの二重門で、両脇につく高さ5mの築地塀も併せて復元します。」とのこと。

写真は姫路城「ぬの門」とその手前の「扇の勾配」の石垣です。先日ご案内したタスマニア在住の旅行者が石垣の石に人工と思われる穴を見つけて「手を入れて暖めるための穴じゃないかな」と持論を展開。「不思議な穴ですね、私も初めて気づきました。これから(あなたの名前をとって)Simon's holeと呼びますね」と応えて証拠(記念)写真を撮りました。彼は他にも盃状穴石や矢穴、刻印など次々と目敏くみつけるので石垣マニアが爆誕した感じがしました。ワクワクするっていいですね。

比高100mですが遠くまで見渡せます。