石段を上ると中川覚左衛門屋敷跡に出ます。

中川民部屋敷跡の北側にあります。周辺の石垣はそれほど高くはありませんが、いくつもの小曲輪が重なり迷路のようになっています。

中川秀成による改修時に設けられた岡城主要三口の1つで、宝永3年(1706)には大手門建て直しにともない移築されたそうです。

中川民部屋敷跡より城下町を望む。遥か向こう側に阿蘇山が見えます。

3代藩主中川久清の息子である中川久旨の家系の屋敷で、発掘調査により確認された屋敷の間取りを、礎石により配置して復元されています。

西の丸西端に位置しており、視界がよく開けています。

佐伯市城下町 観光交流館で販売しています。佐伯市指定史跡から国指定史跡に変更された御城印となっています。

西の丸には、御殿の他に馬場、庭園、家老屋敷、城代屋敷などがあり、岡城内で最も広い曲輪だそうです。

大手門跡から西の丸方面に進むと、石垣が続いており、高石垣となっています。

最初は今よりも東側に建てられていたそうですが、朝日に向かっていたため眩しく戦闘では不利になるので、改めたほうが良いと加藤清正の助言をもとに現在の場所に移されたそうです。

阿蘇溶結凝灰岩の岩壁の先にある城の入口で、比較的緩やかな坂を上った先に大手門跡があります。

岡城を形成する断崖絶壁は、長い年月をかけて河川が削ったもので、要害堅固な地形となっています。

駐車場(総役所跡)より、西の丸方面を望む。

毛利高慶が宝永年間(1704～1711)に大改修したもので、中央に巨大な階段がありますが、これは後世に造られたそうです。

現在は小さな祠が建てられています。かつては三重天守が建てられていたそうです。

二の丸から撮影。廊下橋を渡ると天守曲輪ヘ行くことができます。

佐伯城の本丸は中心に天守曲輪があり、さらにその内側に天守台が設けられています。

天守台の石垣は高さ約1m、大きさは約13m×約15mほどあります。

西出丸にある大きな丸い穴で、内側はレンガで固めてあり、戦時中佐伯には海軍航空隊が置かれていたらしく、見晴らしがよいここに高射砲があったそうです。

西出丸より南側を望む。佐伯市の市街地を流れる中江川や番匠川を見ることができます。