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つば九郎さん
日本100名城と続日本100名城めぐりの旅

 図書館で他の本を探していたところ、近くにこの本があり、こちらも借りました。自分は、すでに正、続2冊を所蔵しており、城めぐりに愛用させて頂いております。この本は、その2冊の合併本となります。内容的には、続の方をベースに正の方を大幅に加筆し、松江城、福山城等9城が追加されております。
 城好きは、城を求めて全国を旅して100名城に赴けば、当然のように近くにある続100名城も訪問するのが性というものです。スタンプ帳付きの本も、最近合併本が出て1冊になっていて、持ち運びを考えれば、当然の流れであり、羨ましい限りです。 
 さて、この本は、2冊の合併本ではありますが、紙の質が上がり薄めになっているので、2冊の時より50ページほど増えていますが、全体では、より薄くかなり軽くなっています。下世話な話ですが、値段も2冊で買うよりも200円お安くなります。これから購入予定の方は、こちらの合併本の方をお勧めします。内容も、もちろん分かりやすくてお勧めです。


つば九郎さん
東京の城めぐり

 東京の城だけに、こだわったなかなかマニアックな一冊です。
 東京という大都会なるが故に、開発が進み城の痕跡を見つけるのも難しく、江戸城のスケールがあまりにも凄すぎて、霞んでしまいがちな城たちですが、実に120もの城を紹介してくれております。東京にも、こんなに城あったんですね。率直に、そう思います。
 すべての城が、カラー写真付きで満遍なくきちんと紹介されています。考えてみれば、交通網が発達しているので訪問しやすい、何城も巡りやすいという利点もあります。
 天守だけが、城じゃないんだを改めて思い知らされますし(そもそも東京に天守ないですけど)城それぞれに歴史がある事が、よく分かります。かなりマニアックな、そんなに厚みのない本ですが、読み応えのある1冊でした。
 


デュラけんさん
【第18回中央公論文芸賞受賞】パシヨン

キリシタン大名小西行長の孫で、“最後の日本人司祭”となった小西マンショを主人公とした物語です。
長崎、天草、にて圧政のなかで禁教されたキリスト教に救いを求めた人々が描かれております。
“自由”とは学ぶことにより、行動することにより勝ち取るものであると教えられたのと、京都大学の掲げる”自由”がふと頭によぎりました。
井上正重、天草四郎なども登場します。
原城攻城の際はご一読おすすめします。


デュラけんさん
室町無頼

室町時代 応仁の乱直前の京において
赤松残党の末裔で不遇な生い立ちがあるが故、武術のみでしか生計をたてられない17歳の少年が主人公の物語です。

お城は登場しませんが、伏見稲荷大社、向日神社、相国寺大塔、糺の森などが出てきます。
藤木 久志先生の著書”雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り”を参考文献の一冊とされており、時代考察もある程度取り入れていると思われます。


まーちゃんさん
増補 戦国大名: 政策・統治・戦争 (943;943)

攻城団で戦国大名を知るにはこの一冊との推薦があり、読んでみました。
内容としては、北条氏、武田氏、今川氏の史料を元に戦国大名の領国での政策、統治、そして隣接した国との戦争について書かれていますが、戦国大名に関する史料はことのほか少ない中、北条氏の史料が最も多いそうで、この著書では戦国大名の代表として北条氏の取り組みが中心に書かれています。
私が学校で学んだ太閤検地、刀狩、兵農分離など織豊政権が取り組んできた政策が、実は戦国大名が既に取り組んでいた内容であり、著書の中では戦国大名と織豊政権と比較して大きな違いはないと書かれていました。また、喧嘩両成敗の考え方が戦国時代に生まれていたそうです。
内容は少し難しいですが、戦国大名とは?を知りたい方には最良の一冊かと思いました。


大和宰相さん
秀吉の接待: 毛利輝元上洛日記を読み解く (読みなおす日本史)

「秀吉の接待―毛利輝元上洛日記を読み解く」 は、大河ドラマ「どうする家康」の現在の時代は1582年(天正10年)本能寺の変から家康上洛から北条氏を降し天下統一を遂げる頃ですが、毛利輝元の上洛は、1588年(天正16年)7月から9月にかけてです。本書は、初めて上洛した輝元の家臣平佐就言(ひらさなりこと)が近侍としての見聞や主君に確認しつつ書き止めていたであろう日記を元に当時の天正期の豊臣政権の実像に迫っている。関白秀吉やその弟大納言秀長が代わる代わる輝元を宴席や茶会に招いている。それ以外に黒田官兵衛ら重臣達にも手配して挨拶回りの案内や取次の気遣い、茶会や能鑑賞、名所旧跡巡り、酒肴の差入れなど緊張緩和の気配りを含めた接待の様子を伝える。さらに輝元が用意した銀子・銭・馬・太刀という贈答品の数々はさすが中国地方の大大名である。それを可能な限り整理しての可視化を目指しています。本書による贈答に使用された銀子の記載を確認すると、6,238枚をくだらない。銀1枚=銀10両=43匁。1匁=3.75gとすると少なくとも約1トンの銀が配られたことになる。石見銀山からの莫大な収入を予感させる。政治、経済、鉱物資源、儀礼格式という色々な分野に興味を広げていただける内容でした。


デュラけんさん
信長の原理

織田信長の生まれてから亡くなるまでを蟻の法則をひとつのテーマとした歴史小説です。
家臣達の心の内がまことしやかに描かれており、諸説あるなかで、明智光秀が何故”本能寺の変”をおこしたのか?自分としては 一番しっくりきました。


朝田丸さん
学習まんが人物館 伊達政宗 (小学館版学習まんが人物館)

児童向け学習漫画らしく読み易さや面白さもありながら考証の確かさに関して音に聞く小学館の歴史漫画。
漫画だけでなくカラーの資料写真、関連人物概要、年表、「東大教授がおしえる やばい日本史」の本郷教授による解説があり、大人が読んでも読み応えあること間違いなしです。
2023/8/28の攻城団テレビ定期ライブ(再生時間59:25~)で紹介された同人誌の1作「太閤さんのおやつ箱」の作者であり、政宗主人公なので本書では垣間見えませんが大変な秀吉狂愛者である高枝景水先生が漫画を担当されています。
150ページほどで描くにはエピソードが多すぎる政宗の鮮烈な人生を格好良い絵柄で、時にかわいいく描きあげられています。
政宗好きな方はもちろん、政宗・愛姫夫婦好きな方にも是非読んで欲しい作品です。
余談ですが青葉城資料展示館併設のお土産屋には高枝先生の直筆イラスト入りの色紙が展示されています。(2023/8/28時点確認)


まーちゃんさん
室町幕府論 (講談社学術文庫)

攻城団で室町幕府の事を知るにはベストな一冊として紹介されたので、読んでみました。室町幕府と言えば初代将軍の足利尊氏と三代将軍で金閣寺を建てた義満ぐらいしか知りませんでしたが、この本には室町幕府の政治体制が確立する四代将軍義持までの朝廷の祭祀・儀礼の復興など政治・社会情勢が詳細に書かれています。二代将軍義詮の跡を継いだ足利義満が、権力の象徴として大塔を建て繁栄しましたが、その子、義持は父のやり方を否定した中で政治体制を確立していったとの事です。また、その後の「下剋上」がこの時期の社会変化がきっかけであった事を知り、歴史って脈々と繋がっていることを痛感させられる一冊でした。


山鳩さん
地図でめぐる日本の城

攻城団のサイトの「地図から検索する」が紙ベースもあったらいいのになぁ、という願いが叶った本です。小学生の頃から良く馴染んでいる「地図帳」のお城版で城写真や資料も満載されています。県別地図の他に、城によっては縄張り図や古地図、鳥瞰図、勢力図など、巻末には「鉄道図」も。特集やコラムも楽しいです。帝国書院の「旅にでたくなる地図シリーズ」の一冊。奥付けのページには攻城団の名前がありました。A4版でずっしりしてますが雨の日や旅のお供にしたいと思います。

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今日のレビュー

写真でみる福山城

福山城についての手元資料が欲しかったので書店を探したところ、こちらの資料がたまたま配架されていたので購入。
著者に「福山城築城400年記念事業実行委員会」とあったのが購入の決め手でした。
福山城築城400年記念事業実行委員会が書いた書籍なので、書いてある情報全てが福山城の公式情報と捉えられることができ、信ぴょう性も間違いなくあるので、実質的な福山城の公式バイブルとして使えると思います。
中身は戦前の焼失前の古写真や当時の城下町を捉えた古写真、リニューアル工事中の福山城の様子を捉えた写真、出土品など数多くの写真が掲載されており、解説情報も多面的でとにかく情報量が多くて勉強になりました。
福山城の遺構についても写真や位置図付きで詳しく書かれており、凄く分かりやすかったです。今時点で福山城に関する書籍としてはこれが一番最新版で一番情報量多くて分かりやすかったのでオススメしたいです。

しぇるふぁさん)

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