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実は、かなり本格的な城めぐり漫画な東京城址女子高生の第3巻まで読み進みました。高校生たちが主役の話なので、前巻の夏合宿に続いては文化祭の話が中心になっていきます。青春してますね。
小田原城を攻城して、城の天守がコンクリート製の復興天守なのをめぐって本物か偽物か論争がまずあり、総構えの凄さを実感した後に遠くから見る天守の姿から受ける感慨が、なんとも素敵です。小田原城を本城にしている身としても、かなり良い話になっております。
こんな、素敵なお話を、まだまだずっと続けていって欲しかったんですが、この後の第4巻で最終巻になっております。東京だけでも200城もあるんだから、いくらでも続けられそうだし、女子大生ともなれば行動範囲も広げられそうなんですが。なにより自分にとっての東京のマイナー城といえばの飛鳥山公園こと飛鳥山城も登場していないのに。
とはいえ、主人公の最初の頃の城に対しての接し方から比べたら、人間的にも成長し、最後は非常に感動的な最終回を迎えます。
女子高生が主役で、絵柄も、もろに少女漫画なので、取っ付きにくい印象があるかもしれないですが、なかなかどうして、素晴らしい攻城の話になっております。ぜひ御一読ください。間違いなく、お勧めです。
260年近く泰平な世の中であった江戸時代、徳川幕府に付いて知りたくこの本を手にした。
徳川政府(徳川幕府の事)とか、禁裏(朝廷の事)とか、聞き慣れない言葉が所々に出てきて最初は違和感を感じ、アメリカの研究者が書かれたものを翻訳されたものなので仕方がないと思っていましたが、最後まで読み終えると、「そうだったのか」と目から鱗が落ちた気持ちになります。
まとめとしては、徳川政府が把握する「表」の歴史と各大名が把握している「内証」の歴史は違う事をお互いに容認することで争い事のない泰平な世が260年近く続ける事が出来たようです。しかし、諸外国の進出により、この状況を理解させられなかったことから幕府の権威が失墜し、明治維新に繋がったということですが、それに繋がる研究事例がよくまとめられていました。
以上の様に、何故江戸時代が260年近くに渡り泰平な世だったかを理解するのにベストな一冊かと思います。
城好きの心を刺激しまくる漫画、東京城址女子高生の第2巻を読了しました。さらに、城に興味がまったくない後輩女子も加わり、学生ならではや、攻城あるあるの、なかなか楽しいやりとりが繰り広げられます。今回もマニアックな都内の城を巡って歩きますが、最後は夏合宿で松本城も攻城します。夏合宿なんて、なんと懐かしい響きの言葉でしょうか。すっかり忘れてます。
今回、東大の赤門を訪れ、ここは遺構はないけど本郷城があったとかなかったとかというシーンが登場してきます。本郷城は、攻城団のデータベースにも出てこないくらいのところで、この漫画のマニアック度の深さを感じました。話のメインは、試験頑張ろうで湯島天神に行く話でしたが。
渋谷城を訪れる話も出てきます。たまたま先日、渋谷に行く私用があり、その時に自分も攻城してきました。まさに、自分が見てきた通りに、きちんと描かれていますね。大都会の喧騒からの城の厳かな静けさ、良い感じなんですよね。
さあ、第3巻も楽しみたいと思います。
かねてより、ずっと気になっていた漫画を読んでみました。城なんて、まったく興味がない今時の女子高生が、ひょんなことから東京の城址を巡る事になり、この1巻の終わりには部を作り、部長になるところまで、話が進みます。部員は、やたら城に詳し過ぎる女の子と二人だけですが。
しかし、登場する城が、なかなかの渋さです。都内に住む高校生が、休みや放課後に徒歩メインで訪問するので、江戸城以外は、どこそれは状態です。でも、そこには城としての歴史がきちんとあり、それほど遺構が無くてもやはり魅力的であり、実際に訪問してみたくなります。それぞれの城を攻城団で挙げられている写真で比べて確認してみましたが、すべてきちんと正確に描かれている事が良く分かります。彼女たちが、歩いたコースが徒歩で何分かかるかが、地図と共にさりげなく書かれているのもポイント高いです。
日暮里駅には太田道灌像があるようです。主人公同様不勉強で、自分はまったく知りませんでした。初めて知りました。今、妙に行ってみたくなっています。
この漫画は、城好き心を刺激する、なかなか面白いところに目を付けた内容になっていると思います。今現在、第4巻まで出ているようなので、主人公の成長を見守りながら、楽しく読んでいきたいと思っております。
今年(23年)12月に、お城がメインの第2弾が発売されるようなので、まずは昨年出た第1弾の戦国LOVE Walker 戦国メタ散歩編をレビューしておきます。
発売が昨年の年末だったので、巻頭は大河ドラマ「どうする家康」関連の記事、見どころ、配役、松本潤さんのインタビューと続きます。その後、戦国武将10人の足跡が追える、全国各地の歴史散歩コース13プランが紹介されています。城めぐり好きの自分にとっては、すぐに使えるありがたい内容になっております。お城や史跡、寺社だけでなく、食事処にスイーツ、お土産的なものまで、至れり尽くせり盛りだくさんです。
巻末には、武将が愛した名湯17選も紹介されていて宿のクーポンも付いています。ただしクーポンは有効期限が今年の年末までなので、利用される方は、お早めに。
さて、千田嘉浩さんと平山優さんの、戦国の城は面白い!という対談は必読です。「戦国のお城は想像する楽しさがある」「現地に行くことで城の見方が違ってくる」、お城がメインになるという第2弾の発売を楽しみに待ちたいと思います。
図書館で他の本を探していたところ、近くにこの本があり、こちらも借りました。自分は、すでに正、続2冊を所蔵しており、城めぐりに愛用させて頂いております。この本は、その2冊の合併本となります。内容的には、続の方をベースに正の方を大幅に加筆し、松江城、福山城等9城が追加されております。
城好きは、城を求めて全国を旅して100名城に赴けば、当然のように近くにある続100名城も訪問するのが性というものです。スタンプ帳付きの本も、最近合併本が出て1冊になっていて、持ち運びを考えれば、当然の流れであり、羨ましい限りです。
さて、この本は、2冊の合併本ではありますが、紙の質が上がり薄めになっているので、2冊の時より50ページほど増えていますが、全体では、より薄くかなり軽くなっています。下世話な話ですが、値段も2冊で買うよりも200円お安くなります。これから購入予定の方は、こちらの合併本の方をお勧めします。内容も、もちろん分かりやすくてお勧めです。
東京の城だけに、こだわったなかなかマニアックな一冊です。
東京という大都会なるが故に、開発が進み城の痕跡を見つけるのも難しく、江戸城のスケールがあまりにも凄すぎて、霞んでしまいがちな城たちですが、実に120もの城を紹介してくれております。東京にも、こんなに城あったんですね。率直に、そう思います。
すべての城が、カラー写真付きで満遍なくきちんと紹介されています。考えてみれば、交通網が発達しているので訪問しやすい、何城も巡りやすいという利点もあります。
天守だけが、城じゃないんだを改めて思い知らされますし(そもそも東京に天守ないですけど)城それぞれに歴史がある事が、よく分かります。かなりマニアックな、そんなに厚みのない本ですが、読み応えのある1冊でした。
キリシタン大名小西行長の孫で、“最後の日本人司祭”となった小西マンショを主人公とした物語です。
長崎、天草、にて圧政のなかで禁教されたキリスト教に救いを求めた人々が描かれております。
“自由”とは学ぶことにより、行動することにより勝ち取るものであると教えられたのと、京都大学の掲げる”自由”がふと頭によぎりました。
井上正重、天草四郎なども登場します。
原城攻城の際はご一読おすすめします。
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10月の定期ライブで榎本先生が推薦され、かつ来年の大河ドラマが平安時代が舞台と言うことで、予習のつもりで手に取りました。はっきり言って平安時代に関する知識はあまり有りませんでしたが、この著書には桓武天皇が都を平安京に移してから、摂関政治、院政、そして武士の時代までの約400年の貴族の権力闘争や平安京に住む人びとの営みを知る事が出来ました。特に関心を持ったのは平安京のトイレ事情で、汚い話もあり詳細は割愛しますが、テレビや映画ではなかなかお目にかかれない事なので興味深く読ませて頂きました。来年の大河まで時間はそう有りませんが、その前に是非読んでおく一冊だと思います。
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