曲輪の形状を壊すことなく、畑や墓地が共存していて、城の縄張りをそれほど損なっていないので、雰囲気は悪くはない。

整備はされていないが、間伐がしてあり曲輪の形状はわかります。残念なのは本曲輪背後の大堀切が埋められてしまっているところです。

縄張りはしっかり残っていて、見所は本曲輪背後の大土塁（高さ約4m）です。今は簡易の看板が設置してあり遺構が分かりやすくしてあります。

本曲輪より東側は整備が行き届いていないが、しっかり遺構は残っています。切岸は整備、復旧、法面保護がしっかり行われていて迫力があります。しかし、本曲輪の大手口と搦手口の位置に疑問が残る。

駐車場からすぐに本曲輪に行けるので攻略した感は薄いが、本来は川と断崖に囲まれ尾根沿いに曲輪を点在させ東西の麓へにらみを効かせた堅城だったと推測する。

天方城、白山城、天方本城は非常に近く、連携を取りながら防御していたのがわかる。できればこの三城の位置関係を確認しながら攻城すると臨場感を味わえる。

公園化されているが、堀は良い状態で残っている。また、山城にしては堀が広く、主郭も広い。

整備はされていないが、曲輪、堀切、竪堀、土橋など良い状態で残っています。特徴として曲輪の虎口には竪堀があり土橋が掛かっている箇所が数ヶ所見られます。

北の丸の一部がなくなっているが、ほぼ完璧に縄張りが残っている。堀の外周にはレンコン畑があるように当時も深田が広がっていて容易に攻込むことはできなかったのであろう。

川側は断崖になっていて、いかにも城を築きそうな地形になっているが、周囲は茶畑になっていて面影がない。

東側の山には堀切、曲輪、竪堀、土橋が残っていて、東側からの侵攻を防いでいる。

縄張りは残っていて西側は要害であるが、東側が手薄な気がする。そこで、北東の備えを古城が担っていたと思われる。

こじんまりとした城だが、鶴岡山山頂までの尾根沿いには堀切が数ヶ所、削平され曲輪らしき場所も点在して搦め手を守っていたと推測する。

御殿跡の石垣は枡形を除いて直線に積んであるが、本曲輪の石垣は横矢の形状になっていて有事と平時の使い分けがしてあり面白い。

明知城を破却して陣屋を築いたとされているが、明知城の縄張りの一部としか思えない。いつでも籠城して戦えそうだ。

主要曲輪を堀で囲い、その外周を地盤の高い曲輪が囲うように配置されている。堀を侵攻して来た敵を両側の曲輪で挟撃するようになっていて、堀を通る時は生きた心地がしない。

小さな山城と思っていたが、攻城するとびっくり！曲輪が石垣で囲まれていて、中世の山城というより近世の山城です。