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箕輪城の城門が復元されます

テレビを見ていたら、箕輪城が紹介されていました。
箕輪城跡にあるふたつの城門を16世紀末の戦国時代末期の姿に復元する事業に着手するそうですね。

復元する城門は「郭馬出西虎口門(櫓門)」と「本丸西虎口門(高麗門)」のふたつで、いずれも木造城門です。
城中枢部で発掘調査した7カ所の門のうち、特にこの2門の門柱の礎石がすべて良好に残っていたのが選定理由とのこと。

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photo 両門ともに城最終時期の井伊直政時代(1590~1598年)に使われていたもので、「関ケ原の戦い」以前のものということになりますね。 箕輪城は1500年頃に長野氏(長野業尚の説が有力)が築城し、戦国時代は武田氏や北条氏らが支配していました。 その後、1590年(天正18年)の徳川家康の関東入封にともなって、箕輪城は12万石をもって井伊直政に与えられました。この12万石というのは家康の家臣で最大だったそうです。 直政は箕輪城を近代城郭に改造したものの、1598年(慶長3年)に高崎城に移封され、それに伴って箕輪城は廃城となりました。 現在、城跡には空堀や土塁の一部が残るだけで建造物はひとつもありません。 ぼくも数年前に一度攻めてますが、本丸に石碑があるくらいでした。でも縄張りが素人目にもわかりやすい感じで残ってるので、けっこう興奮した記憶がありますね。クルマで近くまでいけるので攻めやすい城です。 今回復元される「郭馬出西虎口門」は、幅5.7m、奥行3.6m、高さ6.3mの2階建てとなります。この大きさは戦国時代の関東地方の城郭で、規模が確認されている門跡では最大規模だそうです。 南側から登城する3本の道がこの門に集約されるため、防御上極めて重要な門だったようですね。 もうひとつの「本丸西虎口門」は、幅3.1m、奥行1.7m、高さ3.9mの1階建てです。こちらは比較的小さい門となりますが、箕輪城本丸で唯一の木造橋をわたることになり、城主をはじめとする限られた人々が用いていた格式高い門だったそうです。 今回はこの木造橋や約500mにおよぶ土塁もあわせて復元されるそうです。 photo 来年度から工事に着手し、5年をかけて復元工事を進めていくそうです。 なお、総事業費には約2億5000万円を見込んでいるそうで、寄付とか募ってるのかなと思ったんですけど、高崎市のサイトでは見つからなかったです。 とりあえず復元工事が終わったら見に行きたいなと思ってます。
   
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