岡本城跡に設置されている案内板の内容を紹介します。
国指定史跡史跡 里見氏城跡 岡本城跡
岡本城は、戦国大名里見義弘が、小田原の北条氏に対する海防の要地にするため、時の城主であった岡本隨縁斉から譲り受けて修築し、元亀三年(一五七二)に完成させた城である。
義弘は城主として子の義頼を住まわせた。城の山腹はすべて削り上げて絶壁にし、郭や堀り切りが作られている。
山腹の要害と呼ぶ所は城主の館の跡で、東方の聖山は、天正七年(一五七九)に起きた里見一族内紛の時、義頼の弟・淳泰が幽閉された所である。
聖山の北東山頂付近には、岩盤を掘り込んだ水堀・桝ヶ池があり、どんな干天にも涸れることはなかったという。南房総市教育委員会