長野氏城跡(長野城跡)に設置されている案内板の内容を紹介します。
国指定史跡長野氏城跡(長野城跡)
- 指定
- 昭和五十七年一月十六日
- 所在地
- 津市美里町桂畑
長野氏は、南北朝時代から室町時代の頃、美里町の長野を本拠にして、旧安濃郡と庵芸を支配した国人領主である。南北朝時代には、北朝方の有力武士であり、室町時代には幕府の奉公衆として活躍した。延文五年(一三六〇)幕府に背き京都からこの長野城に逃げ籠るが、要害堅固のため寄手が近寄れず二年以上の籠城になったという。
城は、簡単な構造であるが、記録に裏付けられた南北朝時代の山城として重要であることから、土地所有者各位の理解と協力を得て国の史跡に指定された。
昭和五十七年十月
津市教育委員会